阪神・植田 通算339打席目でプロ初タイムリー「何とかゴロでもいいという気持ち」

[ 2020年8月7日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神11-0巨人 ( 2020年8月6日    甲子園 )

<神・巨(7)> 4回1死二、三塁、植田は2点適時二塁打を放つ (撮影・後藤 大輝)
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 阪神の伏兵・植田のバットから、千金の2点打が放たれた。1点優勢の4回。1死一、二塁で打席を迎えると、4球目に重盗が決まった。投手・メルセデスの動揺を誘っただけではない。奇襲とも言える仕掛けは、打者心理にも優位に働いた。

 「(重盗で)気持ちが楽になった。何とかゴロでもいいという気持ちでした」

 1球ボールを挟んだフルカウントからの6球目。真ん中低め146キロを、痛烈に右中間へはじき返した。チームに流れを呼び込んだ今季初打点。それは6年目、通算339打席目での、初タイムリーでもあった。

 「何とか食らいつこうと思っていた。いいところで打ててよかった」

 守備でも魅せた。4―0の7回1死一塁で、大城が放った一、二塁間の痛烈な打球を横っ跳び。好捕でアウトにして、先発・高橋を盛り立てた。5回1死でも中堅に抜けようかという当たりを飛びついて好捕(結果は二塁内野安打と一塁悪送球)。体を張り、攻守ともに存在感を示した夜に、矢野監督は期待を隠そうとはしなかった。

 「スタメンで出だして落ち着いてきている。健斗(糸原)がゆっくり休んでいられないような状況をつくってくれたら、またチームがワンランク上がることができると思う」

 二塁でのスタメン起用は9試合連続となったが、危機感は持ち続ける。「まだチャンスはあると思うので、必死にやっていきたい」。定位置確保に向け、結果を出し続ける。邪念は一切ない。 (長谷川 凡記)

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