一球幸魂倶楽部がサヨナラ 総力戦で県クラブチーム王者下す

[ 2020年7月5日 13:57 ]

都市対抗野球・1次予選=埼玉大会1回戦   一球幸魂倶楽部3―2所沢グリーンベースボールクラブ ( 2020年7月5日    浦和市営 )

都市対抗野球1次予選・埼玉大会<一球幸魂―所沢グリーンベースボールクラブ>サヨナラ劇勝の立役者となった一球幸魂トリオ(左から)エース寺沢、サヨナラ打の増田、日野主将
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 一球幸魂倶楽部が所沢GBCにサヨナラ勝ちした。2―2の9回2死満塁から増田元春捕手(21)の中越え打で2年連続埼玉県クラブチーム王者を下した。

 一塁ベンチから全員が抜け出し、ホームを踏みしめた昇昌宏外野手(28)を出迎えた。高い壁を総力戦で乗り越えた。ソーシャルディスタンスも忘れるほど興奮していた。

 サヨナラ打を含め3安打2打点、守備でも好リードで引っ張った増田は手のひらに残る感触を嬉しそうに振り返った。「ボールが見えていたし、初球から積極的に行った。本当に良かった」。先発として6回2失点に抑えたエース寺崎洸太(23)も「入部して5年間、ずっと所沢に勝ってなかった。打たせて取る自分の投球ができた」と笑った。

 2月に所沢GBCとの対戦が決まって以降、コロナウイルス感染拡大の影響で練習は自粛。約3カ月ぶりの練習再開となった6月4日、ナインの元気そうな顔を見て日野太雅主将(21)は“金星”を予感したという。「結局オープン戦は出来ず、連係プレーなど不安だったけど、乗り切れると思った」

 就任初戦を快勝で制した小池章夫監督(36)は拍手を送りつつ、冷静だった。「個々の能力は負けていない。相手の研究もしてきたし、練習量が結果につながったと思う」。神奈川の「JFAM EMANONベースボールクラブ」ヘッドコーチを経て、今春からチームを指揮する新監督はナインを頼もしそうに見つめた。

 「埼玉で一番強いクラブチームに勝ったんだから、企業チームと対戦するまで勝ちたい」と日野。まずは1次予選を勝ち抜き、日本通運、Hondaなど名門ひしめく2次予選。南関東大会進出を目指す。

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