巨人背番号「8」の後継者・丸 2発で指揮官節目の勝利演出 原監督「100点満点」

[ 2020年7月5日 05:30 ]

セ・リーグ   巨人7―3中日 ( 2020年7月4日    東京D )

<巨・中>5回、2ランを放つ丸(撮影・木村 揚輔)
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 背番号8が、かつて背番号8を背負った指揮官の節目の勝利を演出した。初回無死一、二塁。巨人・丸が吉見の低めフォークを右手一本ですくい上げた。

 「どうかなと思ったけれど、何とか(フェンスを)越えてくれて良かった」。右翼席最前列への先制2号3ランだ。5回には右中間席へ3号2ラン。7回には右中間適時二塁打を放ち、いずれも今季初の2本塁打&3安打をマークした。

 試合前までは打率・188。「打ちに行き過ぎちゃっていた」と練習でミートポイントまでボールを呼び込むことを意識。16年4月30日の中日戦以来4年ぶりとなる1試合6打点につなげた。

 昨年、広島からFA移籍。直接出馬した原監督から「ジャイアンツに新しい血を入れてくれ」と口説かれ入団を決意した。指揮官の仕掛けの早い采配に応えリーグ優勝に貢献した、丸は「いきなり動かれたりするので、気持ちの面でも準備をしておかなくてはいけない。自分のためになっています」。この日も最善の準備で最高の結果に。原監督を「100点満点」とうならせ、長嶋終身名誉監督に並ぶ1034勝目をプレゼントした。

 これで開幕から5カード連続負け越しなし。「シーズン序盤から足を引っ張ってきたので取り返せるように一日一日頑張っていきたい」と丸。今後も期待に満点で応えていく。(青森 正宣)

 ▽丸(巨人)通算1000三振 4日の中日2回戦(東京ドーム)の2回に吉見から見逃し三振を喫して記録。プロ野球69人目。初三振は広島時代の10年9月18日の横浜(現DeNA)戦で寺原から。

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