西武・辻監督 開幕ニールに「不安はあった」も…信じて送り出し「よく投げてくれました」

[ 2020年6月19日 21:53 ]

パ・リーグ   西武3ー0日本ハム ( 2020年6月19日    メットライフD )

開幕戦を勝利で飾り、笑顔でひじタッチするニール(左)と辻監督(撮影・尾崎 有希)
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 プロ野球2020年シーズンが開幕し、各球場異例の無観客で行われる中、メットライフドームで行われた西武対日本ハムの一戦は3―0で西武が白星発進を決め、リーグ3連覇へ好スタートを切った。

 来日2年目で初の開幕投手を務めた西武のニールが6回1安打無失点2奪三振と好投し、勝利に貢献。辻監督は「練習試合で2試合ほどちょっとふらふらしていたので、持ち味を出せないまま開幕を迎えてちょっと不安はあったんですけど、ブルペンが非常によかった。また緊張もあったのか序盤は球数が非常に多くて心配していたのですが、粘り強く0点に抑えたことが一番良かったんじゃないかと思います。よく投げてくれました」と大役を果たした右腕をねぎらった。

 打っては3回まで日本ハム先発・有原の前に4三振を喫するなど完璧に封じ込められたが、0-0の4回、「1番・左翼」でデビューした新助っ人スパンジェンバーグが来日初安打を放つと、2番・源田も右前打で続き、森が四球を選び満塁に。この絶好機で2年連続開幕満塁本塁打を狙った4番・山川が三前にボテボテの内野安打を放ち、1点を先制した。

 「非常に有原君の調子が良かったので、点とれるかなとちょっとよぎったんですけども」と有原の好投を褒めつつ「これまでの経験の中で大いにしてこういうことはあるんですよね。完璧に3回まで抑えても、点を取られると言う。それを信じて、スパンジェンバーグ、源田のヒットからチャンスが広がっていっての3点でしたから、非常にうれしかったですね。つなげるしかないというところでの森の四球であったり、最高の山川のタイムリー内野安打。あれが大きかったですね」と目じりを下げた。

 新型コロナウイルス感染防止のため、全球場無観客で開幕した異例のシーズン。それでも「公式戦ですから、チャンスのときもピンチのときも、ドキドキっとするような興奮を覚えたので、画面を通してファンの皆様も感じることができていると思う。ライオンズファンのためにも勝利することができて本当に良かった」と公式戦ならではの感覚を語り、画面越しにエールを送ったファンに対しては「本当に応援ありがとうございます。無観客ではありますけれども、ライオンズのベンチは本当に明るく、元気と熱気を持って試合をやっております。明日もまた頑張ります。どうか応援をよろしくお願いします」と3連覇へ突き進む覚悟を口にした。

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