西武・山川 初の本拠地4番開幕、愛のアーチ届ける!「文句なしの成績を残したい」

[ 2020年6月19日 05:30 ]

打撃練習する山川。後方右は辻監督(撮影・尾崎 有希)
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 最後の42スイング目。西武・山川が放った力強い打球は高々と舞い上がり、メットライフドームの左翼席上段まで達した。8本目の柵越えだった。

 「今まで、そこ(本塁打)にこだわってやってきたし、これからも変わらない」。パ・リーグでは、90~92年のデストラーデ(西武)以来となる3年連続本塁打王を目指す。さらに、2年ぶりとなる全試合4番出場への意気込みも示した。

 「緊張で胃も痛くなる。でも楽しみ。シーズン通して4番を張れるように、文句なしの成績を残したい。自信はある」

 昨季は43本塁打を放ったものの、夏場に調子を落として8月11日のロッテ戦から先輩の中村に譲った。焦りでさらに不振に陥り「バタバタした」と振り返る。その悔しさを糧に打撃フォームを改造。手の動きを減らし、足も大きく上げないコンパクトな打法にし「今年は練習した。その意味でどっしりしている」と自信を示し、今月の練習試合でも10試合で5本塁打を放った。

 初の本拠地4番開幕。過去2年はいずれも敵地で、ソフトバンクとの昨季開幕戦は満塁弾を放ったが「本拠地開幕はうれしい」と力がみなぎる。「妻(麻衣子夫人)と子供(1歳の長女・真央ちゃん)と一緒に一歩目を歩きだせるのも心強い」と自宅から出陣できる家族愛も支えとなる。

 無観客での開幕。不動の4番を目指すキングは「ファンは球場に来られる日を楽しみにしてて」とメッセージを送り、豪快なアーチを描き続ける。 (大木 穂高)

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2020年6月19日のニュース