ソフトB・栗原 6年目初開幕スタメン濃厚!マルチで3割超締め 工藤監督「チャンス与えたい」

[ 2020年6月15日 05:30 ]

練習試合   ソフトバンク9―3広島 ( 2020年6月14日    ペイペイドーム )

<ソ・広>初回無死一塁、左翼線二塁打を放つソフトバンク・栗原(投手・森下)(撮影・岡田 丈靖)
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 開幕スタメン見えた!ソフトバンク・栗原陵矢捕手(23)が14日、開幕前最後の練習試合・広島戦に「2番・一塁」でスタメン出場し、2安打1打点をマークした。練習試合は11試合で打率・333を記録。工藤公康監督(57)は19日のロッテとの開幕戦(ペイペイドーム)でのスタメン起用を示唆した。打力を存分にアピールしてきた成長株がプロ6年目で初めて晴れ舞台に立つ。

 開幕前最後のアピールの機会も逃さなかった。栗原はマルチ2安打を放ち、練習試合の打率は・333をマーク。目標に掲げていた3割をクリアし、念願の開幕スタメンをグイッと引き寄せた。

 「打球やヒットとかいうより打ちたい形で打てた」

 広島のドラフト1位右腕、先発・森下の直球を2安打ともに逆方向へ運んだ。まずは初回に無死一塁から150キロを捉えて左翼線二塁打。さらに4回には1死一、三塁から149キロを左前適時打とした。この日、打順は2番に入り、チームは初回に4点、4回に5点とビッグイニングに絡んだ。

 2日から始まった練習試合は11試合に出場し、36打数12安打6打点1本塁打と堂々の成績を残した。「数字は良かったと思うが(安打が)出ない日もあった。1本でもという気持ちだった」。4~5月の自主練習期間中に巨人・丸のティー打撃の動画からヒントを得た。「緩い球をいろんな方向、いろんなタイミングで打つ。一つ一つ、打ち方が違うのにどんな球でもバットを出せていた。球への対応力、バリエーションを増やした」。練習に取り入れ、実戦では広角にヒットを連発。準備、努力は実った。

 本職の捕手だけでなく一塁手、外野手をマルチにこなし、持ち味である打力を存分に発揮。工藤監督は「経験することで学んだり、つかんだことはあったと思う。結果を出したし、結果を出した者にはチャンスを与えたい」と開幕スタメンを示唆した。栗原は「そこに関しては、どうこうできないけど出たい。願いながらまた頑張る」と笑った。

 登場曲は「サークル・オブ・ライフ」。打席に入るとディズニーアニメ「ライオン・キング」の主題歌が大音量で流れる。「百獣の王、キング、一番格好いい。ワイルドな王者が好きなんで」と栗原。覚醒したプロ6年目がロッテ投手陣にかぶりつき、開幕ダッシュへチームを導く。

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