近大・佐藤輝明 練習を再開、マシン打撃などで汗 今秋ドラフトへ抱負「とりあえずは打つこと」

[ 2020年6月15日 14:51 ]

ロングティーで汗を流す近大・佐藤
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 今秋ドラフト上位候補の近大・佐藤輝明内野手(21=仁川学院)が15日、奈良県生駒市の同校グラウンドでの練習を再開した。近大は新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けて4月3日から活動を停止し、練習場も閉鎖していたため、およそ2カ月半ぶりの自校グラウンドでの練習。守備練習、ロングティー、マシン打撃などを行い「友達と話すこともあまりなかったので、楽しかった」と笑顔を見せた。

 自宅待機中はコンディション維持、強化を主眼に置き、練習を積んだ。ウエートトレーニングを重点的に行い、体重は1~2キロ増の94キロに増量。股関節強化のストレッチ、逆立ちやブリッジなどを取り入れ、体幹、バランスなども徹底的に鍛えた。久々の屋外練習を「まあまあ、こんな感じかな…と。外でできるのは嬉しいですね」と振り返る。阪神スカウト陣は2人態勢で解禁初日の動きを視察。渡辺亮スカウトは「まだ練習時間も決められているし、ここから(状態を)上げていってもらって、また試合でいいところを見せてもらいたい」と話した。

 関西学生野球の春季リーグは当初の4月4日開幕の予定から、数度の延期を経て8月9日開幕に決まった。今秋ドラフトへのアピールについて「とりあえずは打つこと。しっかり打って、チームを勝たせられるような活躍をしたい」と言う。現在、リーグ戦通算11本塁打。1982年発足の関西学生野球連盟では近大・二岡智宏(現巨人3軍総合コーチ)が持つリーグ最多本塁打記録まであと2本とし、通算100安打も21本に迫る。田中秀昌監督(63)は「記録もあるし、僕としては盗塁も求めたい。1番というのもある」とトップバッターとして起用するプランも口にする。

 当面は兵庫県西宮市の自宅から通いでの練習を続けるが、今月末には帰寮する見込み。「(リーグ戦開幕が)決まったので、そこに向けてしっかりと取り組んでいきたい」。練習に集中できる環境で、勝負の秋へと状態を上げていく。

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