楽天・浅村 五輪金へ場外弾含む24発!!早くもエンジン全開 安打性当たりが8割以上

[ 2020年2月4日 05:30 ]

打撃練習で圧巻のスイングを見せた浅村(撮影・白鳥 佳樹)
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 五輪メンバー選出へ圧巻のデモンストレーションだ。楽天・浅村栄斗内野手(29)が3日、フリー打撃で60スイング中、柵越えが場外弾を含む24本。安打性の当たりは8割以上と、早くもエンジン全開をアピールした。昨秋のプレミア12で奮闘し、五輪本戦の出場も目標に掲げる主砲が、チームの日本一と侍ジャパンの世界一に向け、徐々にギアを上げていく。

 稲葉監督が沖縄・北谷で中日キャンプを視察していた、この日の午後。約90キロ離れた久米島で、浅村が衝撃の弾道を放った。最後の60スイング目で明らかに力を入れ、バットを振り抜いた打球。バックスクリーンの左側に張られた高さ9メートルの防球ネットの上を越え、球場奥の草むらの中へと消える推定飛距離140メートル弾となった。

 「例年この時期は、量を含めて下半身を使ってしっかりバットを振ることを意識している。合わせるのではなく、強く振らないと試合でも振れない。良い感じで振れました」

 3カ所のケージで最初は左翼方向を意識。カーブマシンは合わせるのではなく強く引っ張る感覚を重視し、最後は出力を上げて中堅から逆後方に打球を飛ばすことを徹底した。60スイング中、柵越えは場外3発を含む24本。安打性の当たりは50本で、打率に換算すると驚異の・833。同組だった新加入の鈴木大も「アサのバッティングはマジで凄いです」と衝撃を受けた。

 チームのリーグ優勝はもちろん、東京五輪での金メダルという目標に向けて準備を進めている。プレミア12では稲葉ジャパンを初優勝へ導く活躍。五輪でも中軸を担う存在として期待される。「選んでもらいたいですし、そのためにはチームでしっかりとした成績を残すことが大事になってくる」。シーズン開幕から結果を出し続ければ、2つの目標への道がおのずと開ける。

 まだキャンプ3日目。ただ、五輪の影響で約1週間、開幕は早まる。「少しずつ体も動くようになってきた。でも、焦ってケガをするのが一番ダメ。自分のペースでやっていく」。明確なターゲットを設定しつつも、泰然自若なのが頼もしい。 (重光 晋太郎)

 ≪昨秋プレミア12、米国戦3安打3打点≫浅村は、稲葉ジャパンの一員として出場した昨秋のプレミア12で1次ラウンドの台湾戦以外の7試合に出場した。本職の二塁ではなくDHか一塁手として先発し、25打数9安打。本塁打は0本だったが、スーパーラウンドの米国戦で4打数3安打3打点をマークするなど、打率.360と打点6は、ともにチーム2位だった。

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2020年2月4日のニュース