広島 林晃汰 2安打1打点でアピール「取り組んできたことがものになってきた」

[ 2019年11月6日 05:30 ]

5回に右翼線への適時二塁打を放った林
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 宮崎・日南での秋季キャンプに参加している広島・林晃汰内野手(18)が5日、紅白戦で適時二塁打を含む2安打1打点とアピールに成功した。

 豪快なスイングで確かな足跡を残した。同点の5回2死一、二塁、見た目からも長距離砲のオーラを漂わせる高卒1年目の林がフルカウントから右腕・平岡の変化球に崩されることなく強振した一打は、強烈なライナーとなって右翼線で弾んだ。勝ち越し二塁打にベース上では初々しい笑みがこぼれた。

 今キャンプ2度目の紅白戦は白組の「5番一塁」で先発。初回は薮田の前に空振り三振も、3回は左腕・塹江の直球を左前打。2安打1打点に「取り組んできたことが実戦の中で出せて自分のものになってきた」と手応えをつかんだ。

 「飛距離を出したい」狙いで、キャンプ初日からアッパースイング気味の打撃フォーム改造に取り組む。構えたときのグリップの位置は左肩よりもやや低め。上から叩くのではなく、左肩を下げながら上方へ角度のついたスイング軌道を求めている。

 「いままで以上にかち上げるというか…。ゴロが少なくなってきて、長打も増えてきた。もっと自分らしいフォームにしていきたい」

 1メートル82、90キロと恵まれた体格を持つ高校通算49本塁打のドラフト3位。今季の2軍戦で7本塁打だった未来の大砲について、東出打撃コーチは冷静に現状を分析する。

 「正直、時間はまだまだかかると思う。体の使い方がまだ分かっていない。あの体格なら練習からもっと飛ばしていい。でも最後の一本は、これまでならゴロになっていたところを体重をしっかりと残せていた」

 紅白戦後にはクール最終日恒例の約500球のロングティーを実施。天性の飛距離を見つめた佐々岡監督は「引き続き結果を出してほしい」と、林の名前を記憶にインプットした。監督就任会見では「長打力が出る野球も必要」と語っていただけに和製大砲の台頭は望むところ。「小園世代」には、飛ばし屋として輝くべき“原石”もいる。(河合 洋介)

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2019年11月6日のニュース