通販で購入 阪神 原口 長打力アップへバックスピン習得用の練習器具を導入

[ 2019年11月6日 05:30 ]

自費で購入したティースタンドでロングティーを行う原口(右) (撮影・後藤 大輝)
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 鳴尾浜での秋季練習に参加している阪神・原口が5日、長打力アップへの秘策としてバックスピン習得用の練習器具を導入していることを明かした。

 「ボールの下半分を打って、いいスピンをかける練習です。(従来の)置きティーだとボールの下にバットを入れる感覚がなかなか身につかないので」

 筒状のスタンドに下からボールをはめ込むもので、ポスティングシステムを使ってメジャー挑戦を目指すDeNA・筒香やソフトバンク・柳田らも取り入れている。原口も自ら通信販売で購入してシーズン終了後から使用し始めたという。

 この日も午後からの個別打撃でロングティー、連続ティーなど約1時間にわたってバットを振り続けた。そんな中、秘密兵器を使ってのティー打撃でも34スイングしスピンのかかった打球が勢いよく飛び出していった。

 今年1月に大腸がんの手術を行った。懸命の治療やリハビリを経て6月4日のロッテ戦で1軍復帰。「今年は結果を出すためにその場、その場でという感じだった」。43試合の出場で打率・276、1本塁打、11打点の数字は、満足できるものではなかった。

 1軍デビューした16年に11本塁打を記録したが、以降は本塁打も1桁にとどまる。「昔の感覚は追い求めていないし、もっと上を目指していきたい」と変革の秋に挑んでいる。

 捕手としてのスキルアップはもちろん、一塁の守備練習にも精を出す。「打撃、守備ともレベルアップして、どんどん試合に出たい」。11年目を迎える来季。試合出場に飢えるその目は、揺るがぬ決意の表れだった。
(森田 尚忠)

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2019年11月6日のニュース