阪神・高橋遥6回2安打零封も無援、指揮官「勝たしてやらないと」

[ 2019年7月1日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神0―1中日 ( 2019年6月30日    ナゴヤD )

<中・神>6回裏2死満塁のピンチも、高橋を投ゴロに抑え、吠える高橋遥(撮影・椎名 航)
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 ハーラーダービーを引っ張る中日・柳にも勝るとも劣らぬ快投だった。阪神・高橋遥が高打率の打者がズラリと並ぶ相手打線を力でねじ伏せる。先にマウンドこそ下りたものの、6回を2安打無失点。勝ち運のなさだけが惜しまれる登板となった。

 「ここ何回かは踏ん張りきれなかったので、6回で下りたけど、1死満塁を0点で抑えられたのはよかったです。今まではあそこで打たれていたので」

 シャイな左腕が気迫を見せたのが6回だ。先頭の柳に粘られて歩かせ、京田の左前打と大島の四球で1死満塁。打席にはビシエドという大ピンチだったが、強い気持ちで腕を振り浅い中飛。高橋も投ゴロに打ち取って切り抜けた。過去2度の登板では失点して降板していただけに、一つの壁を越えた。

 「しっかり腕を振って、思い切ってストライクゾーンに強い球を投げることを意識していました。途中まではテンポよくいけたけど、四球で球数が増えてしまった。6回も先頭の四球がなかったらもっと投げられたかもしれないんで」

 反省も忘れなかったが、1つ年上の柳とも互角の内容。それでも今季2勝目が遠い左腕に、矢野監督は「ずっと勝てるようなピッチングをしてるんだけどね。遥人のときは全然点取れていないんで。1個数字がつくのは全然投手は気分が違う。勝たしてやらないとね」と、次回こそ打線が“借り”を返してくれることを期待した。どのチームも若い投手の台頭が目立つが、輝きのまばゆさでは高橋遥は負けない。(山添 晴治)

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2019年7月1日のニュース