阪神、セ界唯一の連勝発進!矢野イズム浸透 353日ぶり単独首位

[ 2019年3月31日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神1―0ヤクルト ( 2019年3月31日    京セラD )

初回2死、右越えの先制ソロ本塁打を放った糸井(手前、7番)を迎える矢野監督(右)(撮影・坂田 高浩)
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 屈辱の昨季最下位からの逆襲を期す猛虎がセ・リーグで唯一の開幕2連勝へ伸ばした。単独首位に立つのは昨年4月11日以来353日ぶり。緊迫の一戦を制した矢野監督も心地よい疲労感に苦笑いを浮かべて喜んだ。

 「しんどいですね…。ずっと緊張しながら、“頑張れ、頑張れ”と思いながら見ているのは、なかなかしんどいですけどね」
 思惑通り連日にわたって継投策が決まった。「初めから(桑原の投入を)決めていた」。7回先頭の村上を空振り三振に抑えた岩貞が112球に達したところで桑原を投入。8回はジョンソン、9回はドリスへつないだ必勝継投も完璧だった。「投手力がセールスポイント、強みだと思う。1年間を戦う上では、こういう接戦を取っていくのが大事」。まだ2試合を終えただけでも頼みの投手力に確かな手応えを残した。

 攻撃でも随所で“矢野野球”を発揮。その象徴が5回だ。1死一塁で岩貞が2球連続でバントをファウル。続けてバントに構えた3球目に一塁走者・糸原がスタートを切った。

 岩貞はボール球を見逃し、糸原の二盗も成功。作戦の具体的な内容については「そこは内緒にさせてください」と今後の戦いを見据えて明かさなかった。

 積極的に動く姿勢が敵を惑わせ、7回2死一塁では五十嵐がボーク。8回無死一塁では一塁走者・糸井がスタートを切って大下のボークを誘った。あとは打撃だ。「明日は大量点で勝ちたい」と理想の3連勝を思い描いた。(山本 浩之)

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2019年3月31日のニュース