阪神・西 甲子園で優勝したい プレッシャーやりがいに「フル回転」誓う

[ 2019年1月4日 10:00 ]

新春球界インタビュー 阪神・西(1)

新天地での「フル回転」を誓った西(撮影・大森 寛明)
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 国内フリーエージェント(FA)権を行使してオリックスから阪神へ移籍した西勇輝投手(28)がスポニチ本紙の新春インタビューに応じ、新天地での決意を明かした。移籍1年目のテーマを「フル回転」と設定。昨季までのプロ10年間で未体験の優勝への思いや報道陣へ向けた異例の“お願い”まで幅広く語った。(取材・巻木 周平)

 ――移籍1年目のシーズンが始まる。いまの気持ちは。

 「キャンプが近づいてくる。なお一層、気を引き締めてやっていきたいですね」

 ――阪神タイガースの印象は?

 「ファンが熱い、たくさんの人が見に来る、注目度が高い、結果を求められる、ですかね。たくさんのプレッシャーの中でプレーするのがプロ野球選手だと思うけど、そのプレッシャーを毎日、やりがいとして感じられるのではないかと思っています」

 ――甲子園球場への思いは?

 「高校野球で皆が目指すところでもありますので、そこを本拠地にするにあたり、しっかりこの場所で、自分が躍動できたらいい」

 ――少年時代に甲子園での観戦経験は。

 「ないですね。ナゴヤドームの方が近かったので、そっちに行くことが多かったです」

 ――憧れている選手はいた?

 「福留さんですね。中日にいた時は(背番号)1番のTシャツを着て学校に行っていたくらい。周りも中日への熱は高かったし、自分は福留さんでした」

 ――その福留と今季からチームメートになる。

 「福留さんがメジャーから帰って来られた時に、日生(日本生命)で練習する機会がありまして、そこでお会いした時には自分の思いの丈を伝えました。それくらい憧れていた人ですし、試合で対戦したとき(※1)は本当にうれしかったですね」

 ――移籍1年目の今季、どんな活躍を

 「ずっと言っていますけど、1年間ケガせず投げる(※2)。ただそれだけですね」

 ――色紙には「フル回転」と。その心は。

 「ケガをしない。ケガをしてしまったらフルに投げる事が出来ないので、とにかくケガだけはしないように、自己管理をしっかりやっていきたい」

 ――新天地に移るにあたって変更する点はあるか?

 「特にないですね。変えることの方が大変だと思うので。今の自分のプレーがどこまで通用するかやってみたいですし、あまり変えずにやっていきたい。たとえば球種を増やすとかはないです」

 ――甲子園は投げやすい?投げにくい?

 「投げやすいですね。いいイメージしかない(※3)。投げやすい。敵チームとして投げていたけど、ヒット1本で大歓声、走者が二塁に行ったら大歓声。ピンチじゃないのにピンチと思わされましたので、それが味方になると考えればいいんじゃないかと思います」

 ――プロでは未体験の優勝(※4)への思いは。

 「したい。優勝もそうですし、Aクラスは当たり前というチームになりたいという思いはあります」

 (※1)14年5月20日の交流戦(京セラドーム)で初対戦して初打席で右前打を浴びた。通算10打数3安打。

 (※2)10年間で規定投球回到達は5度。

 (※3)3年目の11年4月17日に甲子園球場での楽天戦に先発して7回1失点で初勝利。甲子園球場では通算4試合で1勝1敗、防御率0・76。

 (※4)オリックスでの10年間で最高順位は14年の2位。Aクラスは、この一度しかない。他は4〜6位が3度ずつ。

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