雄星 マリナーズ入団会見、英語で自己紹介&質問対応 憧れイチローと「プレー楽しみ」

[ 2019年1月4日 05:59 ]

背番号18のユニホームを前にマリナーズ入団会見を行う菊池(AP)
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 西武からポスティングシステムを利用してマリナーズへ移籍した菊池雄星投手(27)が3日(日本時間4日)、本拠Tモバイル・パークで入団会見を開いた。積極的に英語で質疑応答に応じ、花巻東(岩手)時代から夢だったメジャーリーガーとなる喜びや今季への意気込みを語った。背番号は「18」に決まった。

 笑顔があふれた。マ軍のジェリー・ディポトGM、スコット・サービス監督、スコット・ボラス代理人とともに会見に臨んだ菊池はまずは英語であいさつ。「Hi everyone、my name is Yusei Kikuchi of the Seattle Mariners. I’m very happy to be here.(みなさん、こんにちは。シアトル・マリナーズの菊池雄星です。この場にいることがとても幸せです)」と話し始め、瑠美夫人や恩師である花巻東の佐々木洋監督、ポスティングシステムを利用してメジャー移籍を容認してくれた西武への感謝の思いなどを語った。

 その後、米メディアからマリナーズを選んだ理由について問われると「I feel chemistry between us.(我々は相性が良いと感じました)」と答え、英語については「I want to practice hard and adjust myself. I want to enjoy everything(もっと勉強して適応して、全てを楽しみたいです)。自身の売りについては「My strong point is fastball and slider(直球とスライダーが強みです)」と語った。

 また、マ軍は98年以降、佐々木、イチロー、城島、青木、岩隈ら日本の大リーガーが途絶えていない親日球団。「I want to continue this success(この成功に続きたいです)」と力強く答えた。

 尊敬するイチローへの思いについては、日本語で「簡単には説明できないというか特別なものがあります。僕が初めてプロ野球を見に行ったのはイチローさんが最後に日本でプレーした時だった。岩手県営(球場)にオリックス戦を見に行ったことを鮮明に覚えていて、僕は野球を始めたばかりだったのでイチローさんのことしか知らない状態で行ったんですけど、その時のオーラというか雰囲気というか自分の昔の記憶なんですけど、ずっと残っています。それからイチローさんの本はほとんど読んできましたし、イチローさんの考えとかルーティンを知りたかったので、ほとんど読んできたつもりです。なので、本当に会う機会があると思うので、一緒にプレーすることが楽しみで仕方ないです」と熱っぽく語った。

 3月20、21日に東京ドームで行われるアスレチックスとの開幕2連戦で、選手として出場が見込まれるイチローとともに凱旋し、メジャー初登板を果たす可能性もある。菊池は「まず最初にイチローさんが本当に雲の上の存在なので会うまで信じられないのが気持ちです。その上で本当にもし一緒にプレーする機会があれば、僕の一生の財産になると思いますし、そのピッチングを楽しみたいなと思います」と話した。

 また、花巻東の3年後輩のエンゼルス・大谷とは同じア・リーグ西地区。4月1日(日本時間2日)を皮切りに19試合が組まれており、今季打者に専念する大谷との対決に注目が集まる。「I think he has a big talent and I’m looking for challenging him many times.(彼はすごく才能があります。何度も対戦するのが楽しみです)」と笑顔で返した。

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