三菱重工名古屋8強 中日ドラ3勝野“大塚流”で1失点好投

[ 2018年11月9日 05:30 ]

社会人野球日本選手権2回戦   三菱重工名古屋2―1JR東日本東北 ( 2018年11月9日    京セラD )

三菱重工名古屋先発・勝野のピッチング(撮影・成瀬 徹)     
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 中日からドラフト3位指名を受けた意地がマウンド上で、にじみ出た。今大会初登板となった三菱重工名古屋の152キロ右腕・勝野は毎回走者を許しながらも7回2/3を最少失点に抑えて先発の役割を果たし、チームを10大会ぶりの8強へと導いた。

 「四球だったり自分で苦しい場面を作ってしまった。何とか粘って8回(途中)まで投げられたのは良かった」

 初回、先頭打者に四球を与えると4回まで毎回与四球。それでも、常時140キロ台の手元で微妙に動く速球主体に要所を締め、試合をつくった。

 理想の投手像は近鉄や大リーグでも活躍した大塚晶文。勝野が社会人1年目にU23W杯メンバーに選ばれた際の侍ジャパンの投手コーチだった。フォームで悩んでいた勝野に的確な助言をくれたことがきっかけで大塚コーチの現役時代に興味を持った。映像で研究し参考にした結果、球速も150キロを突破するようになった。

 「次、投げる機会があれば、もう少し楽な展開にできるような投球をしたい」。本調子ではなかったが最後まで「調子が悪い」とは口にせず。この強気な性格はプロ向きだ。(田中 貴久)

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2018年11月9日のニュース