阪神・望月、シート打撃で完全投球 最速148キロ 矢野監督「一番良かった」

[ 2018年11月9日 08:55 ]

シート打撃で完全に抑えた望月 (撮影・奥 調)
Photo By スポニチ

 堂々の独り舞台だった。高知・安芸での秋季キャンプ第2クール最終日の8日、高卒3年目の阪神・望月が才木ら同じ右腕3投手ともにシート打撃に登板すると、打者8人に対し完全投球。矢野監督からも「一番良かった」と評される結果、内容ともに圧巻の投球を披露した。

 「(打者も)いい感じの反応だったと思う。首の使い方、投げるタイミングを変えたりというのも含めて課題が見えてくる。そういう意味では走者がいる中でできたし、そこでの課題を見つけられたので良かった」

 直球も4人の中では最速となる148キロを計測。すべて1死一塁の状況設定で、江越にはカウント1ボール2ストライクから外角への直球で空振り三振。中谷は1ボールから直球で遊ゴロ併殺に仕留めた。

 今季は救援として自己最多37試合に登板した。リードされた場面での登板がほとんどだったが、存在感を示した。さらなる期待がかかる来季に向け、今秋からはプレート板の踏む位置を三塁側から一塁側に変更。左打者に対し、外へのスライダーなど変化球の精度アップにも貪欲に取り組む。

 「左(打者)の内側に(ボールが)まとまっちゃうと目が近くなっていくので(ストライクゾーンの)外から入れてくるようなボールが一個あれば、左のインコースの使い方にもつながってくる。左の外のスライダーはキャンプが始まる前に監督と話したので精度を上げていきたい」

 糸原には初球に、その外角へのスライダーを投じた。「バックドア」を習得すれば確実に投球の幅も広がる。現時点では来季のポジションは未定だが、先発、中継ぎ、抑えの可能性も秘める期待の若虎。来季の大ブレークに向け、鍛える秋を過ごす。(山本 浩之)

続きを表示

2018年11月9日のニュース