大阪桐蔭など28校から誘い 明石商1年生・来田3安打5打点で初V王手

[ 2018年11月4日 09:00 ]

秋季近畿大会準決勝   明石商12―0智弁和歌山 ( 2018年11月3日    ほっともっと神戸 )

<明石商・智弁和歌山>2回表2死、先制の3点本塁を放ちガッツポーズを決める明石商・来田(撮影・後藤 正志)
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 来春選抜大会の重要な選考資料となる秋季地区大会が各地で開催された。近畿大会では準決勝があり、明石商(兵庫1位)が智弁和歌山(和歌山1位)に5回コールドで圧倒。来田涼斗外野手(1年)が3ランを含む3安打5打点と活躍し、初の決勝進出を決めた。龍谷大平安(京都3位)は履正社(大阪1位)を破り、5年ぶりの優勝に王手をかけた。

 明石商が誇る最強のリードオフマンだ。圧巻は1点リードの2回。2死一、二塁からカーブを強振し、右翼席上段へ特大の3ランを放り込んだ。高校通算14本目は記念すべき公式戦初アーチ。来田は「今までで一番の当たり」とうなずいた。

 5回には右越えへ2点適時三塁打を放つなど5打点と暴れ回った。今春入学時は部員129人。大所帯の中で1年春から不動の1番に座る。大阪桐蔭や履正社など28校から誘いを受けたが、迷わず明石商を選んだ。「兄の悔しさを晴らすため」だ。同校OBで3歳上の兄・渉悟さん(現・日体大)は3年連続夏の兵庫大会決勝で敗戦。その無念も背負ってグラウンドに立つ。

 憧れはソフトバンクの柳田で、バットの出し方を参考にしている。最速145キロの中森が5回無失点の力投。投打のスーパー1年生がチームを加速させた。(吉仲 博幸) 

 ◆来田 涼斗(きた・りょうと) 2002年(平14)10月16日生まれ、兵庫県神戸市出身。小学1年から「明舞ネオボーイズ」で野球を始め、投手と内野手。長坂中では「神戸ドラゴンズ」の中堅手として2年夏に全国大会優勝。明石商では1年春から背番号20でベンチ入り。高校通算14本塁打。50メートル走5秒9。遠投100メートル。1メートル79、79キロ。右投げ左打ち。

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