新井さん 最後は一人一人と握手で別れ「カープは家族のようなチーム」

[ 2018年11月4日 08:00 ]

SMBC日本シリーズ第6戦   広島0―2ソフトバンク ( 2018年11月3日    マツダ )

9回2死、鈴木(左)が三ゴロに倒れ試合終了。ベンチで見つめる新井(撮影・島崎忠彦)
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 最後の瞬間を広島・新井は打撃用手袋を着け、バットも携えてベンチ最前列から見つめた。「行く準備はしていた。最後まで諦めていなかったから」。

 8回先頭で代打登場し、遊ゴロ。9回からは今シリーズ初めて一塁守備にも就いた。日本一に届かないまま終えた20年間。「悔しくないと言ったらうそになるけど、それ以上に“ありがとうございました”という気持ち」。

 ロッカー室では後輩一人一人と握手を交わした。「カープは家族のようなチーム。これから入ってくる選手にも引き継いでいってほしい」。涙はない。未来を託し、ユニホームを脱いだ。

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2018年11月4日のニュース