DeNA、ドラ1候補に大阪桐蔭・藤原 高卒野手獲得なら09年筒香以来

[ 2018年8月7日 06:45 ]

<大阪桐蔭・作新学院>6回に二盗を決める藤原
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 DeNAが、大阪桐蔭・藤原恭大外野手(3年)を今秋ドラフトの1位候補にリストアップしていることが6日、分かった。藤原は走攻守三拍子そろった大型外野手。夏の甲子園初戦となった作新学院戦でも4番として2安打を放ち、勝利に貢献した。球団は高校生No・1野手と最高の評価をしており、将来のスター候補として熱視線を送っている。

 球団幹部は「藤原君は、高校生の野手でトップの選手であることは間違いない。もちろん1位候補。1位指名でなければ獲得できない」と評価した。1位で獲得すれば、高校野手では横浜の4番だった筒香を指名した09年以来9年ぶりとなる。

 藤原は2年時からU―18日本代表入りし、甲子園春夏連覇を目指す大阪桐蔭の4番に座っている。高校通算29本塁打、50メートル5秒7を誇る俊足強打の外野手で「足もあるし、守備も良い。将来的に球界を代表するリードオフマンになる可能性を秘めている」と球団関係者。大阪桐蔭には投手と内野手の「二刀流」で注目を集める根尾もいるが、DeNAは藤原に高校生野手No・1の評価を与えている。

 球団は編成担当者を派遣してマークを続け、今夏の北大阪大会には高田繁GMが自ら足を運んだ。この日の作新学院との初戦は、甲子園で進藤達哉編成部長らスカウト陣が7人態勢で視察。藤原は2安打1打点の活躍を見せ、評価はさらに不動のものとなった。

 DeNAの外野陣は能力の高い選手がそろい、筒香を筆頭に、梶谷、桑原らを主力に育て上げた実績がある。さらに今季は社会人出身のドラフト2位・神里も積極的に起用した。生え抜きの選手が中核を担う中で、長期的な観点から将来の「ハマのスター」の発掘・育成も視野に入れている。

 13年ドラフトから大学・社会人の即戦力投手の1位指名が続く。特に直近4年間は山崎(亜大)、今永(駒大)、浜口(神奈川大)、東(立命大)が1年目から結果を出してきた。ドラフト戦略に定評のあるDeNA。藤原には近年のドラフト戦略を転換させるだけの魅力を感じている。

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2018年8月7日のニュース