阪神・才木、江夏以来の快挙へ!10代で巨人戦2勝なら51年ぶり

[ 2018年8月7日 09:10 ]

声を出してノックのボールを追う才木 (撮影・奥 調)
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 あのレジェンドに続く。阪神の才木浩人投手(19)が8日の巨人戦(東京ドーム)に先発する見込みとなった。5月27日にプロ初勝利を飾った宿敵から再び白星を挙げれば、阪神では1967年の江夏豊以来51年ぶりの「10代での巨人戦2勝」となる。6日は甲子園室内練習場で入念に調整し、敵地へ乗り込んだ。

 猛虎のエースを目指す投手にとって、避けては通れないのが宿敵・巨人との「伝統の一戦」だ。G倒こそがファンをもっとも喜ばせることは、地元兵庫県出身の19歳右腕ももちろん分かっている。今季3度目の先発での対決を前に、胸の内に熱い闘志をみなぎらせた。

 「前回負けたんで、その分をやり返したいという気持ちはある。それをしっかり結果として出せたらいいと思います」

 5月27日の甲子園での対戦では6回2安打無失点の快投でプロ初勝利を挙げた。最速152キロをマークするなど輝かしい未来を予感させる投球を見せ「エースと呼ばれるぐらいのピッチャーになれるように頑張ります!」と力強くファンに誓った。ただ、7月18日の試合は立ち上がりにつかまり、5回5安打3失点で黒星。1勝1敗で迎えるあす8日の3度目の対決に向け、気合十分だ。

 一つの“快挙”が見えている。11月に20歳になる才木が今回勝利を挙げれば、阪神では67年に新人で3勝を挙げた江夏以来51年ぶりとなる「10代での巨人戦2勝」を達成する。先輩の藤浪でさえできなかった記録に挑む。今季も相手は強力打線で、本塁打が出やすい東京ドームが舞台。大胆かつ慎重に目の前の打者を打ち取ることに専念する。

 「最近、四球が絡んでの失点が多いので、いらない四球を出さないように。(東京ドームだけに)余計に走者をためないように、リズム良く、テンポ良く投げられたら」

 甲子園室内で行われたこの日の投手指名練習では、ダッシュ、ノック、バント練習などで汗を流し、態勢を整えた。高卒2年目の若虎に過度の期待をかけるのは酷。それでも、「Gキラー」への道を歩んでくれることを虎党は期待している。(山添 晴治)

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2018年8月7日のニュース