球宴史上最多10発の意味 「ゴロよりも飛球」近年のトレンド象徴

[ 2018年7月19日 05:30 ]

第89回オールスター戦   ア・リーグ8―6ナ・リーグ ( 2018年7月17日    ワシントン )

<ナ・ア>決勝弾のブレグマンがMVPに輝いた(AP)
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 大リーグは15年からプレーを「スタットキャスト」というシステムで分析。打者たちは効果的に球を飛ばすため「打ち出す角度は25〜35度で、打球速度は98マイル(約158キロ)以上。フライを意識したスイング」を求めた。加えて各打者のゴロ打球の傾向を基にした極端な内野の変則シフトが流行し、ここ2〜3年でフライボール革命に拍車がかかった。

 シーズン本塁打数は00年の5693本が最多だったが、昨季6105本で17年ぶりに更新。今季も5500本を超すペースで推移する。総得点は大きくは増えていないが、本塁打数が激増。また同時に増えているのが三振数だ。08年から9年連続増加中で、今年も更新する4万1320三振ペース。ゴロとフライの割合を示す「GB/FBレシオ」は、数字が1・0より少ないほどフライアウトが多いことを示すが、こちらもフライアウトに傾倒しつつある。

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2018年7月19日のニュース