JR西日本サヨナラ勝ちで初戦突破!元中日の藤沢が殊勲打 豪雨で被災…復旧作業続ける同僚に贈る1勝

[ 2018年7月14日 18:50 ]

第89回都市対抗野球大会第2日 1回戦   JR西日本(広島市)5―4JR北海道硬式野球クラブ(札幌市) ( 2018年7月14日    東京D )

<第89回都市対抗 JR北海道クラブ・JR西日本>9回2死一、二塁、JR西日本・藤沢(左端)がサヨナラ安打を放ち歓喜のジャンプ(撮影・大塚 徹)                                       
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 9回に追いつかれながら、その裏サヨナラ勝ちでJR西日本が初戦を突破した。

 4―0と勝ち試合が一転同点に。嫌なムードが漂った中、途中出場の田中勇が右前打で出塁すると1死一、二塁のチャンスで元中日の3番藤沢が中前にサヨナラ打を放った。

 どうしても勝ちたかった。西日本を襲った7月豪雨。大きな被害に見舞われ、もちろんJRの鉄道網も甚大な被害を受けた。「本当に野球をやっていていいんか」花本輝雄監督はじめナインの思いは複雑だった。だが、大会前に広島市を表敬訪問した際には「勝って明るい話題を提供してください」と送りだしてくれた。復旧作業を続ける同僚たちにも「勝って喜んでもらいたい」(同監督)と東京ドームに乗り込んだ。

 先制打の佐藤は報徳学園を卒業して2年目の19歳。元プロの先発加賀美やサヨナラ打の藤沢ら中軸と若手が力を合わせて初戦を乗り切った。昨年は8強進出。今年はさらに上を。勝つことで少しでも地元を明るくしたいナインは2回戦も一致団結して臨む。

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2018年7月14日のニュース