丸 出塁率5割超に「いい結果が出ているので続けていきたい」

[ 2018年6月28日 05:30 ]

セ・リーグ   広島8―6巨人 ( 2018年6月27日    マツダ )

6回1死二塁、右前適時打を放ち、広瀬コーチ(左)とグータッチをかわす丸(撮影・北條 貴史)
Photo By スポニチ

 広島・丸は3安打を含む4出塁で出塁率・502へ上げ、ついに大台に乗せた。初回無死一、三塁ではフルカウントから田口の外角低めのスライダーを見極めて四球で出塁すると、3回1死無走者では左前打。5回には無死一塁で谷岡から左中間を破る適時打で追加点を奪うと、6回1死二塁では、田原からの右前打で2打席連続の適時打とした。

 「いい結果が出ているので続けていきたい。甘い球が来たときに振れる準備ができている」

 前日までは5試合で6本塁打の量産体制を築きながら、強引にならずに確実に出塁するところに価値がある。出塁率は12球団トップ。リーグ2位、ヤクルト・坂口の・437を大きく引き離す。

 高い出塁率の要因は、選球眼にある。1四球を加えた57四球は12球団最多。右ハムストリング(大腿裏)の負傷で約1カ月離脱しながら、トップに君臨する。実は4月にマークした月間34四球は、74年5月の王貞治(巨人)、02年8月の松井秀喜(巨人)が記録した31四球の月間最多四球を更新していた。

 シーズン終了後に出塁率が5割を超えた例はない。過去最高は86年の落合博満(ロッテ)の同・487。参考記録ながら、両リーグ統一の計算式となる85年以前でさえ、5割超えは景浦将(阪神)、王貞治(巨人)の2人しかない。猛打賞で節目の1000安打まであと2本とし、出塁率では「世界の王」の域に足を踏み入れた。(河合 洋介)

続きを表示

2018年6月28日のニュース