金本監督、貧打に怒!「投手がかわいそう」零封負けで4連敗

[ 2018年6月2日 05:30 ]

交流戦   阪神0―2西武 ( 2018年6月1日    メットライフD )

金本監督はベンチで厳しい表情を見せる(撮影・岩崎 哲也)
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 これだけ打てないとベンチも手の打ちようがない。敵地のスコアボードに並んだ9個の「0」。50試合未満で5度の零敗は12年以来6年ぶり。振るわない数字が貧打ぶりを物語る。難敵とはいえ復帰登板だった菊池を攻めきれず、金本監督の言葉も怒気を帯びた。

 「力のある投手だけど、あまりにも打てなさすぎる。ちょっと打てなさすぎるわ、打線は。投手がかわいそうだわ。相手も二塁、三塁に走者が行った時にギアを入れ替えてくるんだから。こっちも得点圏では、何か普段とは違うものを出さないと。タイミングを早く取るとか、コンパクトに行くとか。力むんじゃなく、より高い集中力を出すとか。あまりにも打線がひどい」

 菊池対策として今季初めて3番に大山、4番に原口を起用するなど右打者8人を並べても打者に工夫が見えない。初回無死一、二塁の好機では大山が左飛、原口が遊ゴロ併殺に倒れた。2回無死二塁では中谷が空振り三振。暴投で1死三塁になった後、ロサリオ、江越も連続の空振り三振に終わった。

 極め付きは5回無死三塁の絶好機だ。西武の内野陣は定位置。内野ゴロでも1点を取れる状況でロサリオのバットが空を切り、後続も凡退した。指揮官のトーンは嘆き節に近づく。

 「彼(ロサリオ)は今、全部を見失っているから…。あそこはせめて二ゴロ、遊ゴロ、三ゴロでもいいんだから。考えてくれないとね。相手が後ろに下がっているって、指示は出しているんだから」

 8回2失点の岩貞を見殺しにしたように低迷の原因が貧打であることは火を見るより明らか。これで4試合連続3得点以下で、今季最悪に並ぶ2度目の4連敗。「打つ方は一人一人が意識を変えないと。投手がかわいそうですよ、ええ加減にしないと」。一刻も早く手を打たないと、ズルズルと深みにはまりそうだ。(惟任 貴信)

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2018年6月2日のニュース