ソフトB4連勝!柳田&上林&甲斐 再婚の王会長に祝砲3発

[ 2018年6月2日 05:30 ]

交流戦   ソフトバンク6―2DeNA ( 2018年6月1日    ヤフオクD )

3回1死一塁、右越え2ランを放つ柳田(撮影・岡田 丈靖)
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 ソフトバンクが交流戦無傷の4連勝だ。1日のDeNA戦に6―2で快勝。2回に上林誠知外野手(22)の4号逆転3ラン、甲斐拓也捕手(25)の4号ソロが飛び出すと、3回には柳田悠岐外野手(29)の5試合ぶりの13号2ランで加点した。王貞治球団会長(78)の再婚が発表された日に「祝砲」が相次いだ。

 追うのを諦めた右翼手の頭上を、打球が飛んでいった。1点を追う2回1死二、三塁。上林が左腕・今永のスライダーを捉えた。19試合ぶりの4号は逆転3ランとなり「力感がない、久しぶりの感覚だった。自分の長所というか、振っていないように見えて飛んでいく感じ。気持ちよかった」と満足そうに振り返った。

 会話の中から王会長にヒントをもらったのは、開幕直後。「始動を早めて前でさばく」という教えを日々、確認しながら試合に臨んでいる。王会長の結婚を知ったのは試合前のロッカールームで「何か、持ってますね」と恩返しの一発に表情を崩した。

 長打力アップを掲げる今季、オフからの取り組みは結果に表れてきた。昨年は一本もなかった左投手からの本塁打は、この日で2本目。藤本打撃コーチから「左投手はインコースを意識すると右肩が開くから、左中間に打ち返す気持ちで」とアドバイスをもらい、実践している。

 「祝砲を打ってくれ」。王会長から声を掛けられていたのは、4番に座る柳田だった。2回に上林、甲斐の一発で4点を挙げ、3回1死一塁で回ってきた第2打席。今永の内角直球を思い切りすくい上げた打球は、長い滞空時間の末に右翼席中段へ飛び込んだ。リーグトップの西武・山川に1本差に迫る13号2ランに「いいスイングができた」。王会長の教えで頭に残る「強く振れ」との言葉は、今季も貫いている。

 結婚発表の日に祝砲3発。世界の本塁打王は「ホームラン攻勢だったね。勝って良かった」と満面の笑みで球場を後にした。チームは今季2度目の4連勝。工藤監督は「いいホームランが出て良かった。ナイスゲーム」と手応えを感じている様子だった。 (川島 毅洋)

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2018年6月2日のニュース