阪神・岩貞 反骨1勝 開幕2軍も8キロ減量“10勝ボディー”切れた

[ 2018年4月16日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神8―3ヤクルト ( 2018年4月15日    甲子園 )

<神・ヤ>6回1失点の力投を見せ、今季初勝利を挙げた岩貞
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 反骨心で白星をつかんだ。今季初先発の阪神・岩貞が、6回4安打1失点と好投し開幕ローテ脱落の悔しさを晴らす躍動を見せた。

 「開幕に入れず、悔しい気持ちをこの登板にぶつけました」

 立ち上がりから力の限り腕を振り、ヤクルト打線に真っ向勝負を挑んだ。「直球で押していこうと思ったけど、スライダーが良かったということで」と、梅野のスライダー中心の配球もハマり、失点は5回の犠飛のみ。「梅野の配球が冴えてて、最小失点で投げられた」と同い歳の女房役に感謝した。

 当初は開幕2戦目の最有力候補に挙がりながら、オープン戦で結果を残せず、まさかの開幕2軍スタートとなった。「チャンスが来た時に、しっかりつかめるように」と鳴尾浜で再起を宣言。今季を迎えるに当たり、確かな自信があったからこそ、前を向けた。

 5勝に終わった昨季は、ウエート重視で体重を増やし過ぎたことで体のキレを欠いた。反省を踏まえ、オフは減量に着手。故郷・熊本では弟・拓実さんをパートナーに「吐くぐらい走った」と、ハードな走り込みを敢行。昨春89キロだった体重を81キロまで絞り「全く同じ体型に戻しました」と、10勝した16年に原点回帰して、キャンプインしていた。

 “変身”を遂げたことで、腰回りの柔軟性が増したことで「キャッチボールから違った。軽く投げてもボールがいく感覚があった」と球威が復活。待望の1軍マウンドで結果に結びつけた。

 金本監督は「いい時の彼を知っているから。チェンジアップでボコボコと空振りを取っていた時のストレートの切れと、チェンジアップの沈み方が戻ってきたら安心できる」と、近づく完全復活に期待を寄せた。

 「“始まり”よりも“終わり”を大切にすることを(2軍のコーチにも)言われた。第一歩をここから踏んで、チームのためにどれだけ勝ちに貢献していくかが大事」。登板機会の関係で16日登録を抹消されるが、チャンスはすぐに来る。上昇曲線を描き、失った座を取り戻す。(遠藤 礼)

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2018年4月16日のニュース