西武・稼頭央、復帰後初安打 5304日ぶり快音「特別だね」

[ 2018年4月13日 08:00 ]

パ・リーグ   西武6―2ロッテ ( 2018年4月12日    ZOZOマリン )

4回1死一、二塁、松井が右前適時打を放つ
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 やはり稼頭央には、青が似合う。劣勢の空気を切り裂いた同点打。4回1死一、二塁だ。西武・松井が涌井の142キロ直球を鋭く振り抜く。そのフォームは、15年前とまるで変わらない。今季初安打は、同時に古巣復帰後の初安打。西武のユニホーム姿で安打を放つのは03年10月4日のロッテ戦以来、5304日ぶりだ。

 「いいところで1本出た。まずは1本と思っていたし、ホッとした」。目尻にしわの増えた顔で笑いながら続けた。「復帰しての1本は特別だね」。今季11試合目にして「9番・左翼」で初スタメン。これまで代打で2打席だけだったが、帰ってきた新戦力が、ここ一番で鮮烈な光を放った。日本通算2085本目の安打。日米通算は2700本の節目となった。

 日米通じて25年目。真摯(しんし)に野球に向き合う姿勢は変わらない。試合前の練習。松井はフリー打撃を終えても最後までグラウンドに残る。ライオンズブルーで縁取りされた練習用グラブを手に、左翼の位置で打球を追うのが日課だ。42歳。「この年になるとね。常に動けるようにしておかないと」と笑うが、準備の大切さは体に染みついている。

 13日からは、昨季まで所属した楽天と仙台で3連戦。「楽しみだね」。どんな場所でも光り輝く。稼頭央が本当に、西武に帰ってきた。 (鈴木 勝巳)

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