ソフトB石川 “孝行息子”がローテ谷間埋めた 7回無失点快投

[ 2018年4月13日 07:41 ]

パ・リーグ   ソフトバンク3―0日本ハム ( 2018年4月12日    ヤフオクD )

 先発ローテーションの谷間を埋める“孝行息子”だ。ソフトバンクは12日、日本ハムに3―0で快勝。今季初先発の石川柊太投手(26)がテンポのいい投球で7回4安打無失点、5投手による開幕戦以来の完封リレーを先導して2勝目を挙げた。チームは2カード連続の勝ち越しで貯金1とした。

 捕手からの返球を受け、セットポジションに入る。石川の投球間隔は、5秒を切ることもあった。ちぎっては投げ、ちぎっては投げ…。高校球児のようなハイテンポだった。今季初先発となった右腕は「(テンポは)いつも意識している。(早すぎて)途中、息が上がっているときがあるけど、そこは気合で」と笑った。

 開幕から中継ぎとして4試合に登板。8日の楽天戦から中3日で先発となったが7回を4安打無失点で今季2勝目をつかんだ。中継ぎではブルペンで10球程度の全力投球で肩をつくったが、この日は試合前に、じっくり43球。初回は3者連続三振を奪う立ち上がりでリズムに乗り「中継ぎを7回やるようなもの。一人一人、リセットした」と、110球を投げきった。

 先発を告げられたのは2日前。調整法には工夫を凝らした。「ウエートやランニング、キャッチボールの強度を上げないように」と、トレーニングコーチと話し合いながら疲労が残らないように、メニューを組んだ。

 「腕を振ってベース板の上に投げる」。今キャンプから取り組んだことは、球を置きにいかないこと。この日は序盤から直球、カーブが切れ、中盤以降に増やしたスライダーも効いた。

 チームは2カード連続の勝ち越しで、再び貯金1。開幕戦以来の完封リレーでの快勝に、工藤監督は「(石川は)リズム良く、テンポ良く、全てが良かった」と称えた。来週も先発予定の石川は「今日は母が来ていたので良かった」と親孝行になった勝利を喜んだ。

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2018年4月13日のニュース