阪神ロサリオ甲子園初打点も…2三振&併殺 指揮官の信頼は揺るがず

[ 2018年4月13日 08:22 ]

セ・リーグ   阪神1―5広島 ( 2018年4月12日    甲子園 )

4回無死、ロサリオは空振り三振に倒れる
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 阪神唯一の得点はロサリオが叩きだしたものだった。初回無死満塁、1ボールから広島・岡田の高めに浮いてきたスライダーをきっちり中堅にはじき返し、先制の犠飛とした。3試合目にして甲子園初打点だ。

 しかし、以降は奮わなかった。4回先頭ではカウント2―2から外角スライダーに空振り三振。「いいピッチャーだった。いい仕事をされた」と岡田を称えた。今村に代わった7回は先頭で打席に立ち、7球粘った末のカウント2―2から低めの変化球にバットが止まらなかった。

 最後の打席は4点を追う9回無死一塁。前を打つ糸井がストレートの四球で出塁し、自身も3ボール。歓声は高まり、反撃の火が灯るかという場面でも、3―1から甘い変化球を打ち損じて遊撃併殺打という最悪の結果に終わった。大きな大きなため息が球場を包み込んだ。

 この試合を終えて打率・214、1本塁打、6打点。期待が大きいがために物足りなく感じてしまう中、本領を発揮するため本人は試行錯誤を続けている。試合前練習ではイスに座って打つ独特のティー打撃を試したり、左足1本でロングティーに努めるなど独特の練習法で日本野球に適応しようと必死だ。

 金本監督も「スタートがもともと良くないタイプらしいから。聞くところによると。まあ、とりあえず振れてさえいれば、そのうちタイミングもあってくると思うし」と信頼は揺るがない。覚醒を待つのみだ。(巻木 周平)

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2018年4月13日のニュース