“パ・リーグ党”中川家礼二に聞く ソフトBの牙城を崩すのはどのチーム?

[ 2017年12月11日 15:28 ]

<三井ゴールデン・グラブ賞 表彰式>取材に訪れた中川家・礼二(左)と握手するロッテ・鈴木
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 プロ野球は各球団が来季に向けたオフの補強を進めている。野球ファンはドラフト指名選手、FA加入選手、新外国人の顔ぶれを見ながら、来シーズンへの期待を膨らませていることだろう。お笑い芸人の中川家礼二さんもそのひとり。大の野球好きで、「パ・リーグ党」を公言する芸能界きっての野球フリークに、18年シーズンのパ・リーグの見どころを聞いた。

 ――今季はソフトバンクの強さが際立っていました。

 いや〜、強かった。隙がないというか。負ける要素が見当たらないぐらい、圧倒的な強さやったからね。

 ――来季ももちろん優勝候補。他球団にも意地をみせてもらいたいところです。

 ソフトバンクの牙城をどうやって崩すか。それに尽きるでしょうね。倒さないことには優勝はないですからね。他の5チームがエース級をぶつけて包囲網をつくる。日本シリーズでは左投手に弱いという傾向も見えたので、そこに攻略のヒントがあるかもしれない。

 ――対抗候補は?

 僕が応援している西武には期待しています。(菊池)雄星は完全にエースになった。あとはソフトバンクへの苦手意識を克服できるか。チームとしては、雄星に続く、若い先発投手が出てこないと。“当たり”の外国人投手を獲得できるかも注目ですね。近年は外国人投手はなかなか苦しいですからね。

 野上がFAで巨人に移籍してチャンスもある。(高橋)光成、多和田がローテーションの柱に定着して、本田圭佑、今井といった若手がブレークすれば面白い。

 もともと打線は強力で、ソフトバンクに負けない破壊力がある。野手は山川、外崎といった若い力が台頭してきているので、やっぱり投手でしょうね。

 ――今季は下位に沈んだチームは?

 実はロッテに注目してるんです。ドラフト1位の安田はかなり楽しみ。1年目から我慢して起用すれば、スラッガーとして成長するかもしれない。

 サードにコンバートされる鈴木大地は、個人的に親交があるので応援しているんです。キャプテンシーがあって、すごく気持ちを全面に出す選手。やっぱり彼が打線の軸になってもらわないと。来季はノルマは「3割、20本塁打」で。

 井口新監督になってチームの雰囲気は変わると思うし、新たにチャンスをもらえる選手も出てくるはず。加藤翔平、中村奨吾、平沢大河あたりがブレークすれば、上位に食い込んでくるかもしれないですよ。

 ――日本ハムは大谷はメジャーに移籍し、清宮をドラフトで獲得しましたね。

 清宮がプロでどれだけやれるのかは、単純に野球ファンとして興味があります。大谷がメジャーに移籍したけど、新たなスーパースターがまたパ・リーグに入ってくる。それも日本ハムに。偶然とは思えなくて。類い希なスター性がありますし、日本中が注目しているでしょうね。

 ――18年シーズンのプロ野球に期待することは?

 やっぱり、若い選手がどれだけ出てくるか。ひいきチームの勝ち負けだけじゃなくて、選手の成長を追いかけるのがファンの楽しみなんです。それって、どの世界でも同じだと思うんですよね。

 ――お笑いの世界でも同じですか?

 そうですね。若手が出てくると活性化する。中川家も中堅からベテランと呼ばれる世代になってきましたけど、勢いのある若手の台頭を待っているんです。そうなれば、僕らも危機感が生まれて、相乗効果でお笑い界全体が盛り上がるので。

 M―1でブラックマヨネーズ、サンドウィッチマンが優勝した時は「おもろい奴らが出てきたな!負けてられへんな!」って思いましたよ。

 実は僕、仕事の合間に2軍戦のネット中継をよく見ていて。お気に入りの選手を探しているんですよ。パ・リーグだけでなく、セ・リーグも含めて、来季はニュースターが誕生することを楽しみにしています!(聞き手・重光 晋太郎)

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