金本監督 逆転Vへ秘策あり 外野シャッフルプラン「臨機応変に」

[ 2017年6月6日 05:40 ]

阪神の(左から)高山、糸井、福留
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 逆転優勝へ秘策あり!阪神が外野陣の大シャッフルを検討していることが5日、分かった。開幕から基本形としてきた「左翼・高山、中堅・糸井、右翼・福留」を「左翼・福留、中堅・高山、右翼・糸井」へ大胆に変更する案が浮上しているという。近日中にも新布陣を試す可能性が出てきた。

 首位の広島を1差で追う猛虎が新布陣を検討していることが判明した。外野陣のシャッフル案だ。

 開幕から52試合を終えて左翼は高山が43試合に先発出場し、ほぼ固定の状態。中堅は糸井がDH起用を除く49試合、右翼は福留が休養日を除く48試合で先発出場しており、実質的に固定されていた。シーズンの約3分の1を消化した今、外野陣のシャッフル案が検討されているという。

 そのプランでは、打球判断力、素早く正確な送球が求められる左翼に福留を据える。左翼は打球判断が難しいため、今季もクッションボールの処理や送球に手間取り、単打を二塁打にされるケースがあった。そこを福留の経験と技術で補う。加えて昨オフ一塁転向を打診された経緯もある40歳の福留にとっては右翼より守備負担の軽減が見込めそうだ。

 外野で最も運動量が求められる中堅には24歳の高山だ。50メートル走を6秒前後で走る俊足の持ち主。加えて明大時代には中堅を定位置とした経験があり、昨季も24試合に中堅手として先発出場している。現在のチーム状況下で、最も守備範囲の広いポジションを任せられる存在だ。

 残る右翼は糸井だ。日本ハム、オリックスを通じて守り慣れたポジションであり、開幕前の関節炎発症で右膝に一抹の不安を抱える現状、運動量という観点で負担が軽減されることは間違いない。一方で右翼手に求められる強肩は健在で適任のポジションと言える。

 守備面だけでなく、現状よりも守備負担が軽減される見込みの福留、糸井には打撃に一層注力できる効果も期待できる。外野陣シャッフル案は、攻守両面で上がり目が計算できそうだ。

 また週1回の休養日が設定されている福留に関しては、6日からの交流戦ビジター6連戦限定でのフル回転案も検討されている。福留をDH起用することで今週は休養日を見送ることができ、金本監督は「それも、ちょっと考えながら。1週間ちょっと頑張ってもらおうかと思っていたり…。臨機応変にやっていきます」と描いた。常に競争、常に改善―。戦いながら、臨機応変に最高の布陣を模索する。

 ▽阪神主力外野3選手の守備位置 NPBでの福留の左翼守備は外野3位置で最も少ない37試合。メジャーでは12年にホワイトソックスで10試合守り、国内では中日時代の03年10月9日のヤクルト戦が最後。高山の中堅は昨季26試合あり、24試合で先発出場している。糸井の右翼出場は今季なくても、日本ハム時代の12年からオリックスでの16年まで5シーズン連続の“主戦場”。試合数も607で最多だ。

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2017年6月6日のニュース