阪神・秋山 両リーグダントツ9.33 制球力表す指標で安定感誇示

[ 2017年6月6日 08:30 ]

阪神の秋山
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 K/BB(三振÷四球)は奪三振が多く、与四球が少ないほど数値がアップする制球力を表す指標だ。ここでは、今季と通算ランク上位に注目する。 (記録課・志賀 喜幸)

 3・50以上は優秀とされるK/BB。今季セ、パで規定投球回に到達した合計32投手で、これを超えるのは11人いる。両リーグトップは8年目の飛躍を遂げた秋山(神)の9・33。56奪三振で与四球6に抑えており、2位マイコラス(巨)の6・22を抑えるダントツだ。パの1位は美馬(楽)の5・70。これに次ぐのは則本(楽)の4・74、岸(楽)の4・73で、好調楽天を支える3本柱が上位を独占した。

 次に通算200奪三振以上の883人を対象に通算K/BBランクを出すと、3・50を超えたのは33人だけ。全体に占める割合はわずか3・7%と通算でこのラインを維持することの難しさが分かる。そんな中、驚異の8・02で1位となったのは08、09年奪三振王のルイス(広)。2位は上原(巨)の6・68で、通算1000奪三振以上の投手では最高だ。また、現役投手の最上位はバンデンハーク(ソ)の4位で4・64。なお、1日の巨人戦でプロ野球新記録の7試合連続2桁奪三振を達成した前出の則本は4・149で歴代14位にランクイン。その則本に記録を抜かれた6試合連続の野茂(近鉄)は2・05で378位。高い三振奪取力を誇る両右腕もK/BBでは大差がついている。

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2017年6月6日のニュース