中日・荒木 2000安打王手!前進守備で「気が楽になった」

[ 2017年6月3日 06:00 ]

日本生命セ・パ交流戦   中日6―3楽天 ( 2017年6月2日    ナゴヤドーム )

<中・楽>7回1死二、三塁、荒木が中前に2点打を放つ
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 王手をかける一打は、チームを連勝に導く1本となった。中日の荒木が1―0の7回1死二、三塁から中前に2点適時打。通算2000安打まで、残り1本とした。「いいところに飛んでくれました。(内野を)抜きたいなと思っていた」。

 1死一、二塁で迎えたが、戸村の暴投により走者が進塁。内野が前進守備となり「気持ちが楽になった」とバットを振り抜くと、打球は二塁手・銀次のグラブをかすめ外野に抜けた。この回限りでお役御免となったが、4戦連続安打に、スタンドから大きな拍手が注がれた。

 残り2本で迎えた本拠地での一戦。打席に立つたび、湧き起こる大歓声に「ちょっと力が入りました」。5回2死満塁で二ゴロに倒れるなど、第3打席まで無安打だった。

 マルチ安打を放った前夜は「あまり眠れなかった」と夜中に一度目を覚ますなど重圧と戦った。加えて、この日は福岡からの移動試合。疲労を考慮しベンチスタートも考えられたが「出る気でいた」と覚悟の出場だった。森監督も「あれが大きかった」と最敬礼だ。

 「明らかに十何本だったときとは違うが、心境は今日と変わらない」と荒木。39歳はチームの勝利のために節目の1本を打つ。(徳原 麗奈)

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