快勝も暗雲…ソフトB内川 空振りで負傷交代、病院直行

[ 2017年6月3日 05:30 ]

日本生命セ・パ交流戦   ソフトバンク6―4DeNA ( 2017年6月2日    横浜 )

<D・ソ>7回1死、空振りし負傷交代するソフトバンク・内川
Photo By スポニチ

 突如、ソフトバンクに暗雲が垂れ込めた。7回1死。内川はカウント1―1からDeNA・砂田の3球目チェンジアップをフルスイング。直後に顔をしかめて首の左付け根、左鎖骨から左肩付近を押さえた。治療のためベンチへ下がり、一度はグラウンドに戻った。素振りすると顔をゆがめ、患部に手を添えた。代打・川島が告げられ内川はそのまま神奈川県内の病院へ直行した。

 先行逃げ切りの快勝にも、工藤監督の表情は晴れない。「明日の様子を見てみないと。大事になってないのを祈るしかない」。勝負強い打撃に加え、精神的支柱でもあるキャプテンの状態が気にかかるのは当然だ。「抹消することなく、最悪でも福岡に戻って(6日のヤクルト戦から)できる状態であれば」と切に願った。

 試合は得意の速攻で決めた。初回に先頭の川崎が中越え二塁打。今宮の投犠打が相手失策を誘って先制。さらに柳田、デスパイネの二塁適時打と中村晃の右犠飛で一挙4点。チームの連続本塁打は15試合でストップしたものの、犠飛で効果的に加点し、一発に頼らない強さを示した。今季最多の貯金13とし、首位・楽天とは3・5差とした。

 内川の状態が気がかりだ。今年2月25日のWBC日本代表として臨んだソフトバンクとの強化試合では8回守備で打者走者の斐紹と交錯し右肩打撲した。それでも士気に影響しないよう26日からティー打撃をこなすなど“鉄人”ぶりを発揮。もし内川を欠く事態になればチームの浮沈にかかわる。

続きを表示

この記事のフォト

2017年6月3日のニュース