立命大・東 リーグ史上初2度目ノーヒッター 今秋ドラフト候補

[ 2017年5月6日 05:30 ]

関西学生野球   立命大6―0関大 ( 2017年5月5日    ほっと神戸 )

関西学生野球リーグの関大戦で、自身2度目の無安打無得点試合を達成しポーズをとる立命大・東
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 今秋ドラフト候補の立命大・東克樹投手(4年)が5日、関大相手に昨春の京大1回戦に続く自身2度目の無安打無得点試合を達成した。関西学生野球リーグ30度目(完全試合1試合を含む)で、複数回の達成はリーグ史上初の快挙。許した走者は初回2死からの四球による一人だけで準完全試合だった。

 記録を狙ったという9回。立命大の東は先頭打者を中飛に打ち取ると、次打者を151キロ、28人目は147キロの直球で連続三振に仕留めた。圧巻の17奪三振で飾った自身2度目の偉業。1メートル70の小柄な左腕は「真っすぐが一番良かった。スピード、伸びも納得のいくボールだった」とうなずいた。

 球場の球速表示では152キロを計測。自己最速を一気に4キロも更新する直球が走った分、チェンジアップの威力も格段に増した。先発全員から6者連続を含む毎回の17三振を奪った。

 「(150キロの)大台も出た。自分に100点をあげてもいい。それに歴史に名前を刻むこともできた」

 昨春の京大戦で達成した際はスライダー、チェンジアップの変化球を効果的に使ったが、1年を経て投球は進化した。プロ野球選手にも助言しているトレーニングコーチの話に刺激を受け、下半身と上半身の連動性を高める練習にも励んだ。副将兼投手リーダーに就いた今春は食生活にまで気を配っている。

 大学No・1左腕の称号にはこだわりを持ち「真っすぐの伸びがすごい」と驚いた東大の左腕・宮台にライバル心を燃やす。日米大学野球選手権(7月・米国)、ユニバーシアード夏季大会(8月・台北)に挑む大学日本代表の1次登録選手にも選出されている逸材。この日の快投で、ドラフト候補左腕の周辺は、さらに騒がしくなるはずだ。

 ◆東 克樹(あずま・かつき)1995年(平7)11月29日生まれ、三重県四日市市出身の21歳。三重北小1年から「三重クラブ野球少年団」で野球を始め一塁手と外野手。3年から投手転向。大池中では「四日市トップエースボーイズ」に所属。愛工大名電では1年夏からベンチ入りし2年秋から背番号1。甲子園は2年春夏、3年夏に出場。立命大では1年春から登板し通算14勝8敗。50メートル走6秒6。遠投105メートル。1メートル70、75キロ。左投げ左打ち。

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