糸井スーパーベジータだ!4、5打席目「戦闘力」上昇打

[ 2017年5月6日 08:10 ]

セ・リーグ   阪神8―5広島 ( 2017年5月5日    甲子園 )

<神・広>7回2死一、二塁、糸井は右前適時打を放つ
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 阪神・糸井が「スーパーベジータ」になった。2点リードに変わった7回2死一、二塁、フルカウントから内角低め直球を上手くとらえた痛烈なゴロは一、二塁間を破る右前タイムリー。この日、2本目となる適時打で勝利を決定付ける7点目を奪った。

 「良い流れを自分で切らさないようにと思い、打席に入った。内角球でしたが、うまく打つことできた」

 逆転への気運を高めたのも、糸井だった。3点差で迎えた6回。北條の適時打で1点を返し、なおも2死一、三塁。全身に注がれる球場内の大歓声を「元気玉」とし、カウント1―1から高め直球を叩いた。詰まった打球は浜風のいたずらなのか、中前にポトリと落ちる適時打となった。3回2死一、二塁では中堅方向に角度良く上がった打球は浜風に負けたのか、伸びを欠き中飛に終わっていただけに「風向き」が変わる一打でもあった。

 「(2本の適時打に)良かったです。(チャンスで打ち続けることは)できそうでできないからね。続けて行きます」

 この日の試合は「ドラゴンボール超デー」として開催され、打席に入る際にはスコアボードに、少年時代に憧れたヒーローが記された。糸井はアニメに登場するキャラクターの一人である「スーパーベジータ」を挙げていた。5回までの3打席目までは沈黙したが「敗戦」を経験するたびに戦闘力が上昇する「サイヤ人」のごとく、見事に後の2打席でポテンシャルを発揮した。

 オリックスに在籍した昨年7月9日西武戦もこの日と同様、「ドラゴンボール超デー」として開催され、先制適時打にソロ本塁打と全2打点を挙げ勝利に貢献しており、活躍は必然だったのかもしれない。

 金本監督も「(7回は)ボール気味の球だったと思うんですけど。孝介もね。すべてが大きいタイムリー」と働きを称賛した。「また明日頑張ります!」。首位・広島との3連戦初戦に勝利。相手が強ければ強いほど、糸井はワクワクし、限界を超えていく。(久林 幸平)

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2017年5月6日のニュース