「任せてという顔をしていた」大阪桐蔭“4刀流”根尾、聖地初登板で2回零封

[ 2017年3月27日 17:50 ]

第89回選抜高校野球大会2回戦   大阪桐蔭11―8静岡 ( 2017年3月27日    甲子園 )

<静岡・大阪桐蔭>2回無失点で投手として甲子園デビューを果たした大阪桐蔭・根尾
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 両チームが初回に6点を取り合う打撃戦で幕を開けた試合は、大阪桐蔭が終盤に5得点を奪って11―8で勝利。藤浪(現阪神)らを擁した2012年以来5年ぶりのセンバツ制覇を狙う強豪が、2年ぶりの準々決勝進出を決めた。

 勝利を決める勝ち越し打を放ったのは背番号18の西島だった。8回、1死三塁から坂之下の左前適時打で8―8と試合を振り出しに戻すと、なお1死三塁から「突然代打を告げられた」西島が打席に。「ここで打ったらチームが乗ると思って必死で振った。ストレートだけを狙っていた」と静岡・池谷の直球を捉えると、打球は右翼の頭上を越える値千金の勝ち越し三塁打となった。

 「打った瞬間は覚えていない。気付いたら塁を回っていた」という代打の一振りで9―8とリードを奪うと、その裏からは内外野と投手をこなす話題の“4刀流”根尾が4番手でマウンドへ。8回は1死一、二塁を併殺で切り抜けると、9回は三者凡退に仕留め、2回1安打無失点で投手としての聖地デビューを飾った。最速146キロをマークした2年生は「思った通りの球は少なかった。甲子園がどういうところか教えてもらった」と反省。根尾について「気持ちの強い子。任せてくださいという顔をしていた」と話した西谷監督は、「非常に大きな勉強もできたし、大きな財産になりました」と接戦を制したチームに手応えを感じているようだった。

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