金本監督絶賛!北條がキャンプ筆頭MVP「かなり完ぺき」

[ 2017年3月1日 05:30 ]

北條は金本監督(左)が見つめる中、打撃練習で快音を響かせる
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 5年目の阪神・北條が、金本監督から中谷とともにキャンプMVPに指名された。鳥谷との遊撃レギュラー争いの本格開戦を前に22歳は表情を引き締め、闘志をたぎらせた。

 「(MVP指名に)期待に応えられるように頑張りたい。(オフに)自主トレをしっかりやってきて、体がなまけて動かないということがなかった。もっと向上心を持ってレベルアップできるようにしたい」

 昨秋からウエートトレーニングを精力的に行うなど肉体改造に取り組んで、自己最重量となる84キロでキャンプインすると、体格面の進化は長打力アップに直結した。チームのオープン戦開幕となった25日の日本ハム戦(名護)では先制2ランを含む2本塁打をマークし、オフに流した汗の“結晶”を放物線に込めた。MVPに指名した理由について語る指揮官も「今、一番良いスイングをしているんじゃないかな、というくらい。かなり完ぺきに仕上がっている」と絶賛して、確かな成長を認めた。

 手応えをつかんでいる中でも、本人に笑みがこぼれないのは、待ち受ける厳しい戦いを覚悟しているからだろう。昨季途中に定着した遊撃のレギュラーを、百戦錬磨の鳥谷と奪い合う。

 「オープン戦からアピールしていかないとダメですし、守備でももっと信頼されないと試合に出られないと思う。守備は、全然ダメなんで頑張ります」

 金本監督は「(鳥谷に)7対3で勝っても、お前ないぞ、と言っている」と話すように、北條の絶対有利は変わらない。ただ、日本ハム戦でも、守備で失策を犯すなど、克服すべき課題は自覚しており慢心は一切ない。

 「(オープン戦で)しっかり結果を求めて試合に出れるようにやっていけたら」

 挑戦者としての心意気は変わらなくても、敗者になるつもりはない。勝負の3月が始まった。 (遠藤 礼)

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