栗山監督 大谷の投手辞退決断も…「翔平の気持ち考えると心が死にそう」

[ 2017年2月2日 05:30 ]

大谷 WBC投手出場を辞退

大谷について記者の質問に答える栗山監督
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 日本ハム・栗山監督にとっても重い決断だった。2年目のアリゾナキャンプを翌日に控えた会見。「ちょっと報告させてください」と神妙な表情で切り出し「(大谷は)足首がずっと尾を引いていて、今の状況でWBCで投げることは無理」と明かした。

 昨年の日本一の最大の功労者で11月の強化試合までフル回転した大谷。指揮官は誰よりも痛めた右足首を心配していた。1月上旬にはスロー調整を指示したが、状態は上向かなかった。「(大谷と)本気で話したのは今日。暴れようが、何しようが止めなければ壊れる」とし「普通にいっても開幕は遅れる感じ」とレギュラーシーズンにも間に合わない可能性を示唆した。

 野球界発展の先導役の侍ジャパンに協力したい気持ちは強いものの、日本の宝で今オフにもメジャー挑戦する二刀流の故障は避けなければならない。「翔平の気持ちとか、日本の野球のためを考えると、心が死にそうになる…」。終始、苦渋の表情を見せていた。 (山田 忠範)

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2017年2月2日のニュース