今井コケても凄さ片鱗見せた 魅力と課題満載ブルペン

[ 2017年2月2日 06:51 ]

ブルペンでバランスを崩し、よろける今井
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 こけても凄い!ドラフト1位・今井(作新学院)がキャンプ初日からブルペン入り。捕手を立たせて29球を投げ込んだが、12球目にどよめきが起きた。左足を踏み込んだ際、バランスを崩してグラブと右手を地面に突いた。それでも表情を崩さない。「高校からあります。スパイクの歯が(土に)引っかかった」と淡々と振り返った。実は見慣れないこの光景に、昨夏甲子園V腕の魅力と課題が凝縮されていた。

 ゆったりとしたフォームから左足を強く踏み込み、右腕をムチのようにしならせる。土肥投手コーチは「(球の)スピンの量がずばぬけている」と指に掛かった球を絶賛する。一方で足腰がまだ弱く、スパイクの歯で地面をしっかりかまないと上半身の勢いを制御しきれない。

 首脳陣の配慮で投手陣の中で最も遅くブルペン入りさせたが、引っかけた球も見られた。今井は「予想以上にカメラの数が多くて力んだ」と反省。辻監督は「調子に乗るなと言ったけど、そりゃ力むよ」と気遣った。今後も球数制限を設けてじっくり調整させる。素材は超一級品。下半身を強化できれば、凄みはさらに増す。 (平尾 類)

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2017年2月2日のニュース