ハム中田 ねじり打法で世界獲る 110メートル柵越え連発「狭い」

[ 2017年1月24日 05:30 ]

ゴムチューブで体を引っ張られた状態で素振りする中田
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 精かんな顔つきと筋骨隆々な肉体。侍ジャパンの打線の軸として自覚もある。「ねじり打法」で世界を獲る。日本ハム・中田はここまでの手応えを語った。

 「日本代表のユニホームは誰もが着られないし、誇らしく思う。体重も例年のこの時期は105キロだけど、今は98キロ。ねじれを意識して、同じフォーム、スイングなのに飛距離もアップした」

 都内のジム「トータル・ワークアウト」で行った自主トレ。昨年までは「体を大きくすること」にこだわってきたが、プロ10年目の節目を迎えることで一念発起した。最新鋭の器具を使用して打撃の捻転動作に関わる細かい筋肉を鍛え、股関節などの柔軟性も高めている。「ねじれ」を体の深層部の筋肉から生み出すことで爆発的なインパクトにつながる。

 実際、今月上旬から19日まで1日6時間以上の猛練習を行ったハワイ自主トレで飛距離アップを実感した。現地の球場で行ったフリー打撃でピンポン球を打ったように柵越えを連発し「狭い球場だなぁ」と思ったが、実際に調べたら両翼が110メートルもあった。WBC公式球は打った感触が「重い」と感じる打者も多いだけに長距離砲として期待は高まる。同ジムを主宰し、ハワイ自主トレにも同行したケビン・山崎氏も「強じんな下半身がないと、このトレーニングはできない。(シーズンでは)40本は打ってほしい」と太鼓判を押す。

 「初めは軸も連動もできずバラバラだったけど、進歩している。ハワイの延長線として仕上げていきたい」と中田。前回の国際大会だった15年のプレミア12は打率・429、3本塁打、15打点でベストナインにも輝いた。進化する和製大砲が、世界一奪回の鍵を握る。 (山田 忠範)

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2017年1月24日のニュース