金本監督、内野はレギュラー完全白紙!1軍抜てきドラ1大山ら9人サバイバル

[ 2017年1月24日 08:30 ]

スタッフ会議のため、鳴尾浜を訪れた金本監督
Photo By スポニチ

 内野はレギュラー完全白紙!阪神・金本知憲監督(48)が23日、西宮市の鳴尾浜球場で開かれた合同スタッフ会議に出席し、今春キャンプにおける1、2軍メンバーを振り分けた。1軍内野手9人全員にチャンスがあるとし、「内野は全部、競争」と宣言。2001年以来16年ぶりに新人野手2人以上の1軍キャンプ抜てきとなった1位大山、5位糸原も、「内野戦争」への参戦権を得た。

 高らかに“開戦”が宣言された。金本監督の脳裏においては、現段階で内野全ポジションのレギュラーが完全白紙状態。2月1日のキャンプインから、仁義なき「内野戦争」が幕を開ける。

 「(内野手の9人全員にレギュラーのチャンスが)ありますね。選手たちは自動的にそう(キャンプから競争に)なる」

 ベテランも中堅も若手も関係ない。主砲候補のキャンベルにしても、三塁のレギュラーが確約されてはいない。遊撃争いでは鳥谷と北條の、いずれか一方が選に漏れる。現時点で最大4選手が重複する二塁に至っては最激戦区。実質3ポジションを9人で争う状況だ。加えて、外野手として帯同する板山、中谷が参戦してくる可能性も高い。し烈なアピール合戦が展開されることになる。

 一方で一塁は空白。1軍キャンプには一塁手が本職の選手が選ばれていない。だからと言って決して空きポジションではない。指揮官が「そこも大きな競争」と表現したように結果的には捕手、内野、外野の全ポジションから候補が集まることになる。例えば原口、キャンベル、中谷が争う…という構図もありえる。「ハッキリ言って内野は全部、競争。レギュラーというのは糸井と(福留)孝介、ここだけ。あとは奪い合い」。言葉も、おのずと熱を帯びた。

 激戦必至の戦いには新人も参戦する。赤星、藤本ら新人野手4人が1軍帯同した01年以来16年ぶりに新人野手2人を1軍キャンプに抜てき。「(大山は)まず見てみたい。そこ(実戦で試す段階)まで行けばいいけど、行かない場合もあるからね。彼(糸原)に関しては体力的には大丈夫かなと。まあ、そうは言っても慣れとかあるから」と力量を測る意図を説明。とはいえ、2人が参戦権を得たことも、まごうことなき事実だ。

 三塁が主戦場の大山が「改めてしっかりやらないといけない気持ちになった。打撃を期待されていると思うので、しっかりアピールできたら」と話せば、人生初の沖縄という糸原も「個人的にも二塁を守りたいという気持ちはある。しっかり教わって、アピールしていきたい」と意気込んだ。

 「高いレベルでの競争になってほしい。低いレベルの競争というのは切磋琢磨という面を、なかなか望めない。ハイレベルで『誰を使おうかな。みんな使いたい』というくらいでやってほしい」と指揮官。まさに弱肉強食。ペナントレースで他球団を凌駕するには、チーム内競争を勝ち抜いた猛者の力が必要だ。 (惟任 貴信)

続きを表示

この記事のフォト

2017年1月24日のニュース