福島・双葉高の野球部廃部 甲子園3度も原発事故で「必ず再開すると信じている」

[ 2017年1月24日 19:02 ]

 東京電力福島第1原発事故で避難し、2017年度からの休校が決まっている福島県立双葉高が24日、休校前最後の生徒会総会を開き、夏の甲子園に3度出場した野球部など4部を廃部にすることを決めた。

 双葉高野球部は1924年創部、73年、80年、94年に全国高校野球選手権大会に出場した。休校前最後の主将を務めた3年の松本瑠二さん(18)は「廃部という形にはなったが、いつかまた必ず再開すると信じている」と話した。

 双葉高の校舎があった双葉町は原発事故で避難区域に指定され、現在は同県いわき市の私立大学を間借りしている。生徒数が減少して学校再開の見通しが立たないことから休校となる。すでに生徒の募集を停止し、現在は3年生のみ11人が在校している。

 この日の総会には、体調不良で欠席した1人を除く10人が出席。部活動の廃部のほか、生徒会予算の残金の一部を、熊本地震への募金として日本赤十字社に寄付することも決めた。

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2017年1月24日のニュース