阪神・梅野 城島氏に“弟子入り”へ 打てる捕手復活へ助言請う

[ 2016年12月5日 07:33 ]

阪神の梅野
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 阪神・梅野隆太郎捕手(25)が、昨年に続き2010年から3年間、阪神に在籍した城島健司氏(40)に“弟子入り”することを明かした。

 「福岡に帰った時に、食事に誘っていただきました。自分にとって、ずっと憧れの存在ですし、学べることはたくさんある。捕手として引き出しを増やせるように、話を聞けたらと思います」

 昨年末、初めて会食する機会を得た際には(1)異業種交流せよ(2)相手の弱点を知れ(3)オフは筋力アップに取り組め、と正捕手獲りへの3カ条を授けられた。価値ある金言を胸に、気合十分に臨んだ今季だったが、開幕マスクを岡崎に譲るなど、シーズン通して精彩を欠きプロ3年間で最少の37試合出場に終わった。

 中でも、セールスポイントだった打撃で打率・135、0本塁打、4打点と苦しんだことが痛かった。苦い思いを胸に、2年目となる「城島塾」では、日米通算292本塁打するなど「打てる捕手」に、打撃面に時間を費やし、アドバイスを請う考えだ。

 「去年は捕手のこと、守備面のことを自分なりに聞けた部分はあるので、今年は打撃のことを特に聞いてみたい。城島さんとお会いできる機会は、1年に1度あるかないかなので、無駄にしないように。今年はできなかったですが、1軍で成績を出して、恩返しができるようにしたい」

 屈辱を闘志に変え、すでに来季へ向けて動き出している。「昨年のオフは練習量にしても、スイング量にしても自分の中で甘さがあったかもしれない」と振り返り、今オフはウエートトレーニングと並行してバットの振り込みも重点的に行う。4日も鳴尾浜球場の室内練習場で、マシンと向き合った。

 「来年はチャンスでもあるし、もう後がない思いもある。もう一度、(15年以来の)開幕マスクをかぶれるように、競争を勝ち抜きたい」

 坂本、原口、岡崎らライバルを攻守で圧倒しなければ、正捕手の道は開けない。逆襲を期す来季へ、休んでいる暇はない。 (遠藤 礼)

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2016年12月5日のニュース