金本監督、超速指名だ!メッセ来季開幕投手 3年連続4度目

[ 2016年10月15日 06:05 ]

阪神のメッセンジャー
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 早くも来季の開幕 投手を指名した。阪神の金本知憲監督(48)が、すでに残留が決定的となっているランディ・メッセンジャー投手(35)を2017年シーズンの開幕投手(3月31日、相手・球場・時間は未発表)の筆頭候補として構想していることが14日、判明した。「開幕は、ほぼメッセでしょう」。正式決定すれば3年連続4度目の大役となり、外国人投手ではプロ野球史上最多となる。

 4年ぶりのBクラスとなる4位に終わった今シーズン終了から、まだ2週間しかたっていない。ところが、すでに5カ月先の来季開幕投手が“内定”していることがこの日、判明した。

 秋季練習第2クール2日目の全体練習後に、金本監督は報道陣に対応。話題は、来季の先発投手陣に及んだ。今季10勝を挙げて台頭した岩貞について「(藤浪)晋太郎と左右の軸になってもらわないと困る」と期待を寄せたものの、開幕投手の可能性を問われると「全然、(話が)行き過ぎ」と笑い飛ばした。その上で、さらりと1人の男の名を口にした。

 「開幕は、ほぼメッセでしょう」

 厳密に言えば、まだ決定…ではない。とはいえ現時点で、指揮官の脳裏の中ではメッセンジャーが開幕投手の筆頭候補として構想されていることも間違いない。大きな故障などがない限り、すでに来季残留が決定的となっている助っ人右腕に、3年連続4度目となる大役を託す方針を固めているというわけだ。

 本人もヤル気十分だ。2年連続3度目だった開幕投手を務めた今季は、チームトップとなる12勝(11敗)を挙げた。すでに2日に帰国する際から「今年の内容を見ても、(開幕投手は)自分であるべきだと思う」と来季の開幕投手に名乗りを上げていた。実績も意欲も、チーム内では他者の追随を許さない。指揮官がこれほど早く構想を描くのも自然な流れだ。

 開幕投手は「エース」が務める大役。そしてメッセンジャーには、その称号にふさわしい風格も漂う。勝利にかける執念はチーム随一。さらに今季開幕前には金本監督から「外国人キャプテン」に任命されるなど、リーダーシップも持ち合わせる。「下の選手たちに、いろいろ教えていきたいし良い手本でいたい」と話すように通算199試合登板73勝65敗、防御率3・05という輝かしいキャリアから得た経験と知識を、惜しみなく後輩たちに披歴する親分肌の持ち主でもある。中5日、中4日という変則起用にも対応する男気も兼備。条件は、すべて満たしていると言える。

 外国人投手が開幕投手を務めた回数は過去、メッセンジャー、スタンカ(南海)、ミンチー(広島―ロッテ)の3度が最多。来季、メッセンジャーが4度目の大役を務めれば、プロ野球史上最多となる。記録更新の可能性は、きわめて高い。

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2016年10月15日のニュース