ソフト崖っ縁 千賀重すぎる4失点「よーいドンで…申し訳ない」

[ 2016年10月15日 05:52 ]

パ・リーグCSファイナルS第3戦 ( 2016年10月14日    札幌D )

<日・ソ>6回途中降板の千賀
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 前夜の逆転勝ちで奪い取ったはずの流れを、いきなり手放した。ソフトバンク・千賀は初回1死二塁。137キロフォークで大谷を空振りの三振に仕留めたはずが、捕逸となって一、三塁とされた。2死までこぎつけたが近藤に153キロを左前打され、なお2死一、二塁でレアードに3ランを被弾。自責点は0のまま、スコアボードには重たい「4」が刻まれた。2回以降は立ち直った右腕だったが、試合後は「全て止めてしまった。よーいドンで士気を下げることになった。申し訳ない」と責任を背負った。

 今季、対レアードは15打数2安打、5三振を奪い打率・133に抑えていた。しかし9月21日の対戦で手痛い一発を食らっていた千賀は「一発が怖いのがあった」と1ボール1ストライクから4球連続フォークを選択。カーブ、スラーブで緩急をつけられないまま、最後のフォークが高めに浮いてしまった。

 日本シリーズ進出へ王手をかけられた工藤監督は「一つも負けられないのは分かっている。みんなで全力で勝てるようにしたい」と前を向いた。ファーストSから計5試合中4試合で先制を許しているとあって「CSは初回に失点することが多い。追い掛けるより追い掛けさせる展開にしたい」。まずは本来の先行逃げ切りで反撃し、3連勝の奇跡を起こす覚悟だ。(福浦 健太郎)

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2016年10月15日のニュース