DeNA山口 FA権行使も…残留か他球団か、揺れるエース右腕

[ 2016年10月16日 04:50 ]

セ・リーグCSファイナルS第4戦 ( 2016年10月15日    マツダ )

DeNAの山口
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 DeNAの山口俊投手(29)が、今オフに国内フリーエージェント(FA)権の行使を検討していることが15日、分かった。複数関係者の話を総合すると、DeNA残留と国内他球団への移籍で揺れているという。

 プロ11年目の今季は、ラミレス監督にエースに指名された。ケガで離脱した時期もあったが、自己最多となるチームトップの11勝をマーク。防御率2・86という安定した成績を残し、投手陣の柱としてチームを球団初のCS進出へと導いた。

 11勝のうち5完投というスタミナも魅力。10、11年には守護神として2年連続30セーブを記録するなど経験も豊富だ。高卒1年目から育ててくれたDeNAには愛着があり、「横浜で優勝したい」と常々話している。一方で国内FA権を取得したことで、他球団の評価を聞き、新たな環境で勝負したいという思いも生まれたもようだ。

 球団にとってエースとの交渉は今オフの最重要課題の一つ。高田繁GMはこの日「宣言したら(残留は)ないということはありません」と前例のない宣言残留を認める方針を改めて明言した。シーズン終了を受け、最優先に残留交渉を行う。FA宣言すれば、投手力強化を狙う球団による争奪戦となることは必至。山口の今後の動向に、注目が集まる。

 ◆山口 俊(やまぐち・しゅん)1987年(昭62)7月11日、大分県生まれの29歳。柳ケ浦では1年夏、3年春に甲子園出場。05年高校生ドラフト1巡目で横浜(現DeNA)入団。2年目の07年は先発を務めたが、09年から救援として1軍定着。10、11年には2年連続30セーブ以上を記録した。14年シーズン途中で先発に再転向。通算成績は367試合で39勝44敗111セーブ、防御率3・29。1メートル87、97キロ。右投げ右打ち。

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