ソフトバンク、救援崩れV3風前…ミス連鎖 痛恨サヨナラ負け

[ 2016年9月27日 05:30 ]

<ロ・ソ>口をへの字に曲げてバスに乗り込む工藤監督

パ・リーグ ソフトバンク2―3ロッテ

(9月26日 QVCマリン)
 延長10回1死満塁、ソフトバンク5番手・スアレスが156キロを鈴木に打たれ、絶望の底に落とされるサヨナラ打が中前で弾んだ。最大11・5ゲーム差からの歴史的V逸は目前。工藤監督の落胆ぶりも普段以上だった。

 「シフト(の指示)だった。得点を与えないようということですね」

 10回無死一塁。加藤のバントに対し、内川はベンチの指示通り二塁封殺を狙ってダッシュしたが、打球をグラブに当ててはじく。ボールを拾ったスアレスは慌てて一塁へ高投。二、三塁と傷口を広げた。継投でも打つ手が空転した。無失点だった先発・摂津を6回途中でスイッチ。しかし、7回に3番手の岩崎が中村に同点2ランを浴びた。

 攻めては3、5回に内川が併殺打。4回1死一、三塁も逸した。電光掲示板には常に日本ハムの途中経過が表示された。「目には入りますけどね。それより、何とか勝つことだけ」と工藤監督。ただ、7回以降は得点圏の走者も置けず、回を追うごとに焦りの色は濃くなったように見えた。

 残り4試合、全部勝つしかない。「そう。それは変わらない」と言った指揮官の表情に覇気は感じられなかった。(福浦 健太郎)

 ▼ソフトバンク・岩崎(中村に同点2ランを浴び)2―0で終わらないといけない試合だった。チームに申し訳ない。

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