ゴードン涙腺崩壊 フェルナンデス投手に捧げる先頭弾「永遠に思えた」

[ 2016年9月27日 16:35 ]

<マーリンズ・メッツ>天を指差すマーリンズのゴードン (AP)

ナ・リーグ マーリンズ7―3メッツ

(9月26日 マイアミ)
 マーリンズのディー・ゴードン内野手(28)が26日(日本時間27日)のメッツ戦でキャリア4本目の先頭打者本塁打を記録。今季1号はボート事故で急死したホセ・フェルナンデス投手に捧げられた。

 同日はフェルナンデス投手の事故死から初の試合。本来は左打者のゴードンは右打席に立ち、メッツの先発・コローンの初球を見送った。すると、右打者用のヘルメットをバットボーイに渡し、普段使う左打者用のものに取り替えた。実は右打者用のヘルメットはフェルナンデス投手が使っていたもの。「彼は投げることと同様に打つことも大好きだったから」とゴードン。フェルナンデス投手を悼み、1球を見届けたのだった。

 左打席に入り直したゴードンは3球目のツーシームを強振。快音を残した打球は高々と舞い上がり、ライトスタンドへと飛び込んだ。俊足のゴードンだが、何かをかみ締めるようにベースを一周。ホームベースを踏む頃には、その目に光るものがあった。その後、オズナ、プラードと固い抱擁。ベンチの中にもこの光景に涙する者もいた。

 「ベース一周が永遠に思えた。いつもはできるだけ早くベースを回るけれど、なかなか回り切れなかったよ」。ゴードンは試合後にそう語った。試合は7―3で見事にマーリンズが勝利。「選手たちを誇りに思う。チーム一丸となって戦った」とマッティングリー監督は大きくうなずいた。天国へ旅立ったフェルナンデス投手も同じ思いだろう。

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2016年9月27日のニュース