“サイクル超え”東邦・藤嶋 不振の愛知大会から大変身「楽しみたい」

[ 2016年8月8日 19:03 ]

<東邦・北陸>3回1死三塁、松本の適時打で生還し笑顔の東邦・藤嶋
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第98回全国高校野球選手権大会第2日・1回戦 東邦19―9北陸

(8月8日 甲子園)
 東邦が1イニング12得点の猛攻などで北陸に圧勝、主役は4番の藤嶋だった。

 エースで主将の右腕がこの日は背番号9の松山に先発マウンドを譲り、自身は右翼に入った。初回の第1打席こそ空振り三振に倒れたが、3回の第2打席で右中間三塁打、4回の第3打席でバックスクリーン右へ3ラン、打者一巡で回ってきた第4打席で左翼線2点二塁打を放ち、6回の第5打席で中越え適時二塁打した。8回の第6打席で単打が出れば史上6人目のサイクル安打だったが惜しくも遊ゴロに倒れた。

 4安打6打点の大暴れに藤嶋は「いい結果なので良かった。(サイクル安打は)チャンスが巡ってきて、出ないというのはまだまだ実力が足りないんということだと思って頑張っていきたい。ホームランは強く振り切って、思い切っていくことができたので良かった」と振り返った。

 愛知大会ではわずか1安打、打率は1割にも満たなかったが、大舞台で見事な変身ぶりを見せた。森田監督はそんな藤嶋を「大きい(舞台の)甲子園では強い。こういう(サイクルの)チャンスはないので狙えと言った。惜しかった」と最高のパフォーマンスに目を細めた。

 最後の夏、初戦突破を果たした藤嶋は「気迫を出して、全国制覇に向けて一戦一戦悔いなく楽しみたい」と充実の表情を見せ、次戦へ目を向けていた。

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